役に立つかは別として

頭の中にあるゴチャゴチャを出しとけばスッキリするかも

皆様、ブライトな1日を

前にも書いたけど、フロリダはこんな感じでまわった。

で、行ったついでに①クリアカヤックをする、②ケネディ宇宙センターに行く、③ブライトラインに乗る、の3つをしたかったと書いたんだけど、ブライトラインについてまだ書いてなかったから書こうと思う。地図上だと一番右下の青線の部分。

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ブライトラインは2018年にウェストパームビーチ⇔フォートローダーデール、そしてフォートローダーデール⇔マイアミが開通して、2023年にウェストパームビーチからオーランドまで更に繋がった*1という高速長距離鉄道。

www.gobrightline.com

新しいから、当然あたしは乗ったことも見たこともなかったんだけど、ウェブサイトで見た限りでは飛行機ちっくなチェックインをして新幹線ちっくな列車に乗る感じ?な印象で、フロリダに行くなら絶対乗ってみたいと思っていた。

そもそも、基本アメリカは車社会だから鉄道があんまりない。一応長距離列車としてアムトラックがあるし、大都市だとダウンタウン周辺に電車があることもある。ニューヨークとかワシントンDCとかは地下鉄があるし。でも、局所的にしかないし、使い勝手が良くないから地元民でも使わないパターンが多いと思う*2

実際、マイアミに住んでいたときのあたしがそうだった。

マイアミには、マイアミ国際空港や南マイアミへ行けるメトロレイルという電車と、ダウンタウン内を移動できるメトロムーバーという自動運転のモノレールがあるんだけど、どちらも一度も使ったことがなかった。だって最寄りの駅まで行くのにどうせ車を使わなくちゃいけないから、直接車で行った方が楽なんだもの*3

でも、ブライトラインでマイアミのダウンタウンまで行くんなら、ついでにメトロレイルもメトロムーバーも乗れるではないか!

てことで、今回はマイアミの北にあるハリウッドビーチで宿泊して、マイアミまでブライトラインで往復するという日程にした*4

なかなか面白かった。

駅っぽくないブライトラインの駅(左)と、入口にあった発着をお知らせするスクリーン(右)

改札はQRコード式で、空港みたいに荷物のチェックもされる

ブライトラインのチケットは改札の横にある券売機でも買えるけど、基本はウェブサイトやアプリで買う形。面白いのは、同じ区間でも時間帯によって価格が全然違うこと。通勤時間帯は高くて、早朝、昼前、深夜が安くなっている。あと、駐車場は全部有料で、チケットと同時に予約するとちょっと安くなる仕組み。

待合室もなんとなく空港ちっく

待合室まで入ると、荷物のチェックインカウンターがある。オーランドまで遊びに行くんだろうなという感じのお客がたくさんいて、スーツケースをチェックインしていた。普通の待合室の隣にはプレミアムラウンジもあった。

あたしは普通券しか買わなかったけど、プレミアム券だとプレミアムラウンジに入れて、車内ではスナックや飲み物が出るシステムらしい。あと、駅から使えるウーバー券もついてくるっぽい。ちなみに、普通券だと勝手に空いてる席に割り振られる仕組みだけど、全席指定。

ホームはわりと質素でベンチすらない

発車時刻が近づくと「ホームに移動してください」的なアナウンスがあって、みんなぞろぞろ移動する。直前まで待合室にいるパターンだからだと思うけど、ホームにはベンチすらなかった。でもフロリダ暑いからね、ホームで待つのはどうせないか。

ブライトラインの車両(左)と乗車口のタラップ(右)

ブライトラインは駅もそうだけど、車両も黄色が基調になっていてホントにブライト!って感じがする。挨拶も「ご乗車ありがとうございます…中略…では皆様、ブライトな(明るい)1日をお過ごしください」てな感じで、「ブライト」というブランディングが徹底している。

あと、列車が到着したときに「なんかやけにホームから離れてるな……ダメじゃん」と思ったんだけど、ドアが開くと同時にウィーーンとタラップが降りてきて「おお!そういうことか!」と感心した。これなら車椅子でもベビーカーでも介助なしでイケる。エライ。

内部はこんな感じ。座席は固定されていて方向転換できないが、座席下は広い

車内は新しいから当然綺麗で、乗り心地も普通に良かった。

座席が動かないのは難点だと思うけど、運営側としては新幹線みたいに折り返し地点で座席を一斉に回す必要がなくていいのかもしれない。向かい合ってる座席にもちゃんとテーブルがあるのはいいなと思った。あと、座席下が広い。小さいスーツケースなら入りそう。

スピードは全然速くなかった。あたしが乗ったのがマイアミの手前の区間だけだったからかもしれないし、ウェストパームビーチを出たらオーランドまでもっととばす可能性はあるけど、スピード的には全く新幹線っぽくなかった。

でも、日本にはないタイプの列車に乗れて面白かった。

複数都市を繋ぐ私鉄はアメリカでも今のところフロリダにしかないんだけど、どうやらブライトラインは南カリフォルニアとラスベガスを繋ぐ路線も建設中らしい。2028年から運行する予定なんだとか。

ブライトラインが建設中のカリフォルニア⇔ラスベガス路線

これ、州間高速道路15号沿いに作るんだとしたら、モハベ砂漠の横を通ることになると思うんだよね。だとしたら、結構スゴい(見ようによっては超つまらん)車窓になるんじゃないか。1回くらい乗ってみるのも楽しいかもな……。

なんにせよ、皆様、ブライトな1日を。

メトロレイルとメトロムーバーの話は次回。

 

 

*1:現在はさらにタンパまで繋げる計画らしい。

*2:結果的に車を持っていない低所得層がバスと組み合わせて使うパターンが多くなり、ますます他の層を遠ざけている部分もあると思う。

*3:当時は路駐も簡単だった。今の駐車場事情がどうなのかは知らない。

*4:本当は、マイアミまでレンタカーで南下して空港で車を乗り捨て、マイアミは公共交通機関で回り、ブライトラインでオーランドまで戻るという日程にしたかったんだけど、どうしても都合が合わなかった。