展示物や展示の仕方だけじゃなくて立地や建物自体もいい美術館・博物館として、MIHO MUSEUMと大阪歴史博物館について書いたけど、
やっぱり次は、パリのオルセー美術館を挙げておきたい。
印象派の中心地だった場所で印象派の絵画を集めた美術館というだけで、もう「それ卑怯でしょ」という感じがしなくもない。エジプトにミイラがたくさんあるのと同じじゃん的な。
だけど、やっぱり挙げておきたい。
卑怯だろうがなんだろうが、印象派の大作が大量にあるのは本当だし、あたしは絵画では印象派が一番好きなんである。
好きなものばかり、一気にこんなにたくさん見れる場所はそうそうない。
あと、オルセーは大作密度が高いと思う。
これは単に大作が大量にあるからじゃなくて、展示室が細かく区切られていて小さめだから。大作がつまった小部屋がいくつもいくつも続いているから見応えがすごい。
ルーブル美術館も大作が大量にある点では同じだけど、あそこはとにかく広いから密度が高いという印象を受けない。たくさん見たいならとにかく歩け!という感じだし、一旦奥まで行ってしまうと出たくても出口までなかなかたどり着けない、広大な世界だったりする。
でもオルセーは違う。親密な空間に「こんなに間近で見ていいの?」的な大物がずらずら並んでいる。たまらん。
建物や立地ももちろん良い。
もともと1900年のパリ万国に合わせて作られた鉄道駅とホテルを再利用してるから、外観も素晴らしいし、残っている内装も素晴らしい。アーチ状になってる屋根もいい。
そしてそして、カフェが良い。
オルセー美術館にはレストランもあって、こちらは宮殿さながらのホールみたいなところで食事できるからそれも悪くなさそうなんだけど、カフェは大時計の裏にあって素敵なんである。カフェだけど、ちゃんとしたご飯も食べられるし、アルコールもある。
次はいつ来れるかわかんないと思って頑張って見て回って疲れてたあたしはビール飲んじゃったけど、近くに住んでたら、頻繁に通って少し美術鑑賞してはゆったりワインを飲むっていうのやってると思う。
あー、いいなぁ、もう1回行きたい。
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