役に立つかは別として

頭の中にあるゴチャゴチャを出しとけばスッキリするかも

中国語の恐竜の名前で楽しめた国立台湾博物館分館

国立台湾博物館が良かったという話をしたけど、

www.saki-imamura.work

これには続きがある。国立台湾博物館には、通りをはさんだ斜め向かいに分館があるんである。

分館は古生物館になっていて、古代の生物と台湾の生態系についての展示がある。建物はもともと日本勧業銀行の台北支店だったそうで、日本勧業銀行が台湾に進出してきた経緯だとか、銀行の古い資料を展示しているセクションもある。

銀行の支店だった建物に銀行の資料も展示されてるわけだから、メインの古生物セクションもさほど広くない。ただ、こじんまりながらも、フアンへティタンの化石をどーんと真ん中に、その周りにいろんな展示を細々配置していて、結構ちゃんとしている。

小さな子供を連れた家族もたくさん来ていたし、なんか良い場所だった。あと、ボランティアガイドにどうみても小学校高学年かせいぜい中学生くらいにしか見えない男の子がいて、機関銃ごとく恐竜の解説をしていたのも可愛かった。中国語がわからなくて残念。

でもですよ。

中国語がわからないあたしでも、恐竜の中国名がめちゃ面白かった。

例えば、上述のフアンへティタンの中国名は「黄河巨龍」。中国の甘粛省と河南省、つまり黄河の流域で生息していた恐竜で、巨大だから黄河巨龍。

古生物館の中央にいたフアンへティタン

わかりやすすぎてワロタ。 

あたしは恐竜の名前なんてティラノサウルスくらいしかパッと出てこないような人だし、フアンへティタンだって覚えられないと思うけど、黄河巨龍は(正しい発音はわかんないから「こうがきょりゅう」って読みになっちゃうが)覚えちゃったと思う。そして、名前を覚えたから自動的に出土地域も覚えた。画期的。

ちなみに、みんな大好き凶暴代表選手のティラノサウルスの中国名は「特暴龍*1」。特に暴れん坊な龍って、そのままやん。笑

あとは、

  • 背中が甲羅みたいになってるアンキロサウルス → 甲龍
  • 背中にナイフみたいなのが並んでるステゴサウルス → 剣龍
  • 3本の角があるトリケラトプス → 三角龍
  • 頭が分厚く盛り上がってるパキケファロサウルス → 厚頭龍

みたいな、なるほどなるほどと思えるネーミングがあったり、

中国名が面白かった恐竜たち

「イグアノドンが禽龍?あっ、禽って猛禽類の禽か!くちばしみたいなのがある恐竜だから?」としばし考えさせるネーミングがあったり、「アパトサウルスは迷惑龍?迷惑って何、迷惑ってww」と笑えるネーミングがあったり。

中国名が面白かった恐竜たち

でも、「トゲトゲの扇みたいなのがついているスピノサウルス → 棘龍」というのを見たあたりから、あれ?「spino-」って棘じゃない?と気づいた。「-saurus」はトカゲで「dino-(=恐ろしい)」とくっついて「dinosaur(=恐竜)」になってるわけだから、英語というか学名のspinosaurusが既に「棘恐竜」じゃん!

背中にでっかい棘みたいなのがあるアルティスピナクスも、「alti-(=高い)」+「spina(=棘)」だから「頂棘龍」なんでは?

そうだ、「ブラキオサウルス(brachiosaurus)→ 腕龍」っていうのも、最初はハテナ?って思ったけど、「brachio」ってイタリア語で言うところの「braccio(=腕)」でしょ*2!!なんでそもそもbrachiosaurusって名前なのかは知らないけど、「腕龍」も単なる直訳なんでは?

異特龍?とよくわからなかったアロサウルス(allosaurus)も、調べてみたら「allo-」が異なるっていう意味だった。変わった特徴の龍?

中国語は名詞でも音じゃなくて意味で訳語作ってるのか。面白いなぁ。

しかし、こうやって見て改めて考えてみると、単語を分解すると意味がわかる英語や中国語っていいね。日本語では、恐竜の名前は英語の学名の音だけ拾ったカタカナ表記だから、意味もわからず音を暗記するしかない。

あれ?…ってことは、恐竜好きのちびっ子が難しい恐竜の名前をスラスラ言って大人たちを驚かせるっていうのは日本特有の現象なのかしら。少なくとも中国語圏では恐竜の名前を言えてもあんまり自慢にならなさそう。

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そう言えば、日本でもドアに「押す」「引く」って書いてあることがあるけど、台湾ではこれが「推」と「拉」だったのも個人的には面白かった。推しの「推」なんだ!そして拉致の「拉」!?みたいな感じで。あと、前回も注釈で書いたけど、鉱物学の説明のところに「石之道」って茶道や剣道のように書いてあったのも面白かった。中国語ってちゃんと学んだら面白いかもなぁ。

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ついでに言うと、台湾では現地人に現地語で話しかけられることが数回あったんだよね。こんなの初めて。

だって、ヨーロッパでは基本、通りすがりの現地人に話しかけられることなんてない。もし話しかけられたら、スリに遭ってないか確認した方がいいくらい。アジアでは話しかけられるけど、客引き以外では、英語が話せる人から英語で話しかけられるパターンしか経験したことがない。

これ、台湾だとあたしの外見が現地人に馴染めるレベルだからなんだと思う。でも、今回現地語で話しかけてくれた人は、全員英語が話せなくて、コミュニケーションできなかった。残念。

今までどこに行っても「英語最強!」って思ってたけど、台湾ではそうでもなかった。

自分と外見が似てる人たちの国に行くときは、現地語が話せた方がいい。ああ、残念。

 

 

*1:厳密にはタルボサウルスとして紹介されてたけど、説明文にはタルボサウルスはティラノサウルスとも呼ばれていると書いてあった。

*2:ちょうど今、Duolingoでイタリア語を学んでいるので気がついた。