役に立つかは別として

頭の中にあるゴチャゴチャを出しとけばスッキリするかも

今までで一番良かった自然史博物館

ロンドンに行った話の続き。

大英博物館はイマイチあたしの好みではなかったんだけど、

www.saki-imamura.work

自然史博物館はめちゃくちゃ好みだった。大英博物館より良かったし、今までに行った自然史博物館の中で一番!と言ってもいいくらい。

博物館っていろいろあるけど、自然史博物館はその中でも特に地味な存在だと思う。「自然史」というざっくりした枠組みなので、どこも似たような構成になりがちだし、展示内容も(その地域の特色が出るにしても)似たようなものになりがち。

だから、あたしもロンドンの自然史博物館にはそれほど期待していなかった。一応見たいけど半日でいいかなと思って、自然史博物館とその隣にある科学博物館を1日で見る予定にしていた。

でも、あまりにも素晴らしくて、科学博物館の予約をブッチし、自然史博物館に開館から閉館まで入り浸ってしまった。

まず、建物が本当に、本当に美しい。建物だけでも見る価値がある。

今、写真を見返したら全然綺麗に撮れてなかったんだけど、一応貼っておく。

真正面から見た図。ピントが甘くてわかりにくいけど、外壁のレンガとタイルの色加減がめちゃくちゃ綺麗。

東入口から入って見た図。こっちの方が壁の美しさがわかりやすい。手前にあるのは恐竜の化石のオブジェ。

中央のホールを2階から見下ろした図(左)とカフェから見上げた図(右)
天井まで細部全てが美しい。

中央ホールの側面(左)柱の模様も細かい。
通路の天井(右)至る所こんな感じに様々な模様が施してある。

そして展示も素晴らしかった。

単にいろんな標本を並べてそれが何なのか書いてるだけじゃなく、一歩踏み込んだ説明、新しい説、ちょっとひねった比較などがしてあって、必要なところは標本の並べ方や模型にも工夫がしてあって、クオリティが高かった。

例えば、恐竜のセクションでは、化石だけでなく筋肉の模型などもあり、それぞれの生存戦略を似た戦略を持つ現代の動物と比べて説明があったし、鳥のセクションでは、鳥の剥製だけでなく様々な鳥の巣の展示比較があったり、頭部の標本だけを並べてくちばしの形状の違いを説明したり、羽を分解して機能を説明していた。

地球(地質学)のセクションもめちゃくちゃ面白かった。

地球セクションへのエスカレーター(左)と逆側にある大理石アーチ(右)

地球の成り立ちの説明みたいな定番の説明展示もとても充実していてわかりやすかったし、割といろんなところで石を見ている方だと自負しているあたしでも見たことがない石の標本もたくさんあった。

乾燥してひび割れした地面に泥が入り込んで石になったもの(左)
石が乾燥してひび割れして別の成分が流れ込んだもの(右)

鍾乳石の断面(初めて見た!)(左)
塩水が染み込み、塩が一気に結晶することで割れた石(右)

地震についてのセクションには、昔の人が地震をどう認識していたかという話のところで日本のナマズが出てきたり、神戸のお店を模した地震体験装置*1もあった。

ナマズを抑えつけようとしてる日本絵(左)
神戸スーパーマーケットを模した地震体験装置(右)

東北地震の映像も流してたし、イギリスの博物館なのに日本に言及しているものが多くて、改めて日本は本当に地震大国なんだなぁと思い知らされたりした。

あたしが大好きな鉱物の標本も物凄い数と種類が揃っていた。見るのが疲れたくらい。

実は、ロンドンの自然史博物館はもともと大英博物館の一部だったのが、スピンオフされてできている。でも、ダーウィンを含む生物学者や地質学者たちの働きかけによって分離されて今に至っている経緯もあって、コレクションのラインナップに大英博物館のような雑多感は全くない。広く、深く、体系的に標本が集められていると思う。

ああ、素晴らしかったな…。もう1回行きたい。

 

 

*1:と言ってもちょっと揺れただけで、個人的には「この程度の揺れか~と誤解されて良くないんでは?」と思ったりしたけど。