役に立つかは別として

頭の中にあるゴチャゴチャを出しとけばスッキリするかも

ゴゴゴゴ……と人が宇宙に飛んでいく姿

今回のフロリダ旅行はこんな感じのルートで行った。

オーランドでレンタカーして、ケネディ宇宙センター(KSC)に寄り、昔の知人を訪ねながら南下してハリウッドビーチまで行き、そこからブライトライン(Brightline)という列車に乗ってマイアミへ行って更に友人に会い、再び車でオーランドまで戻る、という日程。

オーランド近郊では、フロリダに戻ることがあったらやりたいと思っていたクリアカヤックができなかったけど、

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他のやりたかったことーーケネディ宇宙センターに行くことと、ブライトラインに乗ることーーはバッチリできて大・大満足した。

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実は、昔むかしにケネディ宇宙センターには一度行っている。でも、当時はまだそれほど宇宙に興味がなかったし、適当にしか見学しなかった。あと、あたしの曖昧な記憶によると、野外展示してあるたくさんのロケットと博物館的な施設が1つあっただけだった気がする。違ってるかもしれないけど、とにかくそれだけしか見た記憶がない。

でも、今は結構すごいことになっている。こんな感じで、ここはテーマパークですか?というノリ↓

出典:https://www.kennedyspacecenter.com/-/media/DNC/KSCVC/Maps/ParkMap_Website_August2023.ashx

なので、絶対行きたいと思っていた。そこで、ヒューストン宇宙センター*1を全部見学できなかった学びも生かして、

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今回は2日券を買い、有料のバスツアーもかなり前から予約し、万全の体制で臨んだ。

そしたら!今回はめちゃくちゃラッキーな展開となった。

何も知らずに出かけていった1日目は、昼頃の有料バスツアーを予約してたんだけど、なんとこの日このバスツアーの時間帯に、スペースXのファルコン9の有人打ち上げがあったんである*2

これ↓

news.yahoo.co.jp

これを結構近い場所から見ることができた。打ち上げがあったのは発射台40で、あたしたちが打ち上げを見れたのは発射台39Aの手前くらいの場所。

一般人が見学できる場所はケネディ宇宙センター施設の端にある芝生と、アポロ・サターンVセンターの手前だからそれより近いし、メディア取材陣が使う発射台39の展望デッキよりも更に若干近い。バスツアーのガイドのお姉さんも「ここで8年ガイドをしてるけど、今回が一番近かった」と言っていた。

ちなみに、バスツアーでは、最初にバナナ川(Banana River)*3を途中まで渡って発射台たちを眺めるんだけど、NASAの従業員たちがここでピクニックして打ち上げを待っていた。この地域一帯はアメリカ連邦政府管理地区だから、有料のバスツアーで行ってもバスから降りられる場所が限られていて、ここでもあたしたちは降りられなかったんだけど、NASAの従業員ならピクニックOKだそう。なんかアメリカらしくて良い。(羨ましい)

てことで、あたしたちは打ち上げ時もバスから出られず*4バスの中から眺める形になった。それに、近いと言っても4、5kmくらいは離れてるから、決して打ち上げの様子が事細かに見える距離ではないし、空高く飛んでいってしまったら地上で数キロ近くてもぶっちゃけ見える景色は大して変わらないと思う。

でも。それでもやっぱり、ゴゴゴゴ…という音が聞こえる距離で、ロケットがぐんぐん上昇していく様を目の当たりにする迫力はスゴかった。

出典:https://www.spacex.com/launches/
実際のCrew 9打ち上げ画像

あの先っぽに人間が2人乗ってたなんて、今思い返してもなんだか信じられない。

しかも、あたしが見たのは史上391回目の有人打ち上げだったらしい。もうそんなに何回もやってんの!?人類スゴない?

日本に戻ってから改めて打ち上げの動画を観たんだけど、やっぱスゴい。

実際に打ち上げのカウントダウンが始まるのは1:21:00くらいだから、観て欲しい。あのてっぺんに人が2人乗ってるなんて信じられないから。

あと、信じられないと言えば、この動画が始まった時点ですでに宇宙飛行士の2人は搭乗完了して待ってる状態ってことだよね(←違う)。1時間半以上待たされるて!(←そこじゃない)。

……という冗談は置いておいて。

オーランドではクリアカヤックに乗れなかったけど、ケネディ宇宙センターでは打ち上げが見れた。

人生なんてこんなもんなのかもしれない。運なんてものは、結局プラマイゼロになる仕組みなんじゃないか。

*1:ちなみに、ケネディ宇宙センターとヒューストン宇宙センターの違いは、前者が打ち上げ担当で、後者がミッション担当という役割分担にある。打ち上げてしまったあとのことはヒューストンが引き継ぐ感じで、ヒューストンはミッション担当だから、宇宙飛行士の訓練もヒューストンで行われる。

*2:ボーイングの有人飛行試験の不具合で国際宇宙ステーションに取り残されてしまった2人の宇宙飛行士を乗せて戻って来るために、当初4人を打ち上げる予定だったのを2人に変更して決行したミッション。

*3:なんでバナナ川なのかは不明。

*4:停止はしてくれた。