役に立つかは別として

頭の中にあるゴチャゴチャを出しとけばスッキリするかも

宇宙と未来の世代と時間の終わり

まだ結構しつこく宇宙関係の本を読んでいるんだけど、いろんな意味で面白いなあと思ったのでメモっておく。

宇宙から帰ってきた日本人 日本人宇宙飛行士全12人の証言

ちょっと前に読んだ「宇宙からの帰還」は、アポロ時代のアメリカの宇宙飛行士たちをインタビューした本だった。

www.saki-imamura.work

宇宙から帰ってきた日本人」は、これの日本人版。若い頃に「宇宙からの帰還」を読んで感銘した稲泉連氏が、2019年時点で宇宙に行ったことがある日本人全12人にインタビューしてまとめた本。

アポロ時代の宇宙飛行士たちと大きく違うのは、

  • 宇宙と言ってもISSまでで、月までは行っていないということ*1
  • 写真・動画などを含め、宇宙や宇宙飛行に関する前知識の量が多いこと

の2点だと思うんだけど、そのせいなのか、あんまり感動がないというか、「あくまでも出張で、たまたま行き先がISSだった」とか「思った通りだった」みたいな感想で、逆に興味深かった。

慣れって怖い……笑

今はアルテミス計画で月にもう一度行く予定になってるし、近い将来には月から見た地球も月面も身近な感じになってきちゃうんだろうなぁ。

……てことで、この本は「宇宙からの帰還」を読んでから読むのが時の流れを感じられてオススメ。

やっぱり宇宙はすごい

NASAで研究員をしていたこともある物理学者の佐々木亮氏が、宇宙の面白さをいろいろ解説してくれている本。今年の初めに出たばかりの本だから情報が新しい。最近解明されてきたことや、今後わかりそうなことが学べて、面白かった。

ホント、やっぱり宇宙はすごいっす。

しかし、「宇宙から帰ってきた日本人」を読んだあとにこれを読んだから余計にそう感じたのかもしれないけど、若い人の感覚は違うねぇ。あと、科学の進歩もすごい。

佐々木さんは1994年生まれだから、あたしよりも20歳以上若いわけなんだけど、あたしが子どもの頃には解明されていなかったこととかが、佐々木さん世代では当たり前の事実になってるんだよね。「昔は◯◯のことがわからなかった」みたいな事実は歴史として知っているんだろうとは思うけど、生まれたときにはもう解明されてたりすると、そういうものだと受け入れて目はもうその先に向いている、みたいな。

生まれた時からスマホがあった世代との意識的・感覚的ギャップは以前から感じていたけど、実際のところ、全ての分野でそうなんだろう。

そっかー。人類ってそうやって進歩してきたんだなー。しみじみ。

時間の終わりまで 物質、生命、心と進化する宇宙

ブライアン・グリーンという結構著名な理論物理学者が書いた、ビックバンから宇宙の終焉までを物理学的に説明した本。分厚くて見るからに小難しそうな本なんだけど、ひも理論や多元宇宙論についての彼のTEDトークを見たことがあって*2、わかりやすかったという記憶があったからこの本にも挑戦してみた。

結果、内容を完全に理解したとは到底言えないながらも、なかなか面白かった。

ユヴァル・ノア・ハラリ氏の「サピエンス全史」や「NEXUS 情報の人類史」を読んだとき、人類史を最初から現在まで俯瞰してみると物の見方が大局的になって良いなぁと感心したんだけど、「時間の終わりまで」は言ってみればそれの宇宙版。そして、宇宙史というとんでもない時空で見ると、人類史なんてもんはチラッと現れた点くらいでしかない。マジで、大局的な視点を持つどころか、全ての視点がどうでも良くなるレベル。いい意味で。

昨日ヘアサロンに行ってこの本の話をしていたら、美容師さんが「いつか人類もいなくなって、宇宙も空っぽになるって思うと、なんか心が安らぎますね」と言ってたんだけど、あたしもそういう感覚。なるようにしかならないし、今を一生懸命生きる以外にできることは何も無い、と開き直れる感覚。

命が永遠じゃないように、宇宙も永遠じゃない。だから意味があるんじゃないか。

あと、太陽、天の川銀河、宇宙全体が今後どんな挙動をするのか物理学的にかなりわかっているというところも面白かった。生命の起源も、再現して証明するところまでできていなくても科学的な仮説ができてるっていうのにはびっくりしたし、意識の起源も将来的には科学的に解明できるのでは…っていうのにもびっくりした。

てか、こんなことを真剣に追求してる人類も面白すぎる。

物理と化学、もう少し勉強するかなぁ。

 



 

*1:よって「目の前に大きく広がる地球」というサイズ感でしか地球を見たことがなく、「はるか彼方に小さく浮かんでいる地球」というサイズ感で地球を見たことがない。

*2:結構古い。ひも理論のTEDトークは2005年のもので、多元宇宙論のTEDトークは2012年のものだった。