JAXA以外の宇宙関連博物館を探して「空宙博」に行ったという話をしたときに、www.saki-imamura.work
石川県羽咋市にも「コスモアイル羽咋」というのがあるらしいと書いたら、渡鳥石子さんに「宇宙人のイラストがあったりトンデモ感はあるのですが、資料はすばらしく見応えがあります!」とコメントをいただいて、行く気満々になった。
……ので、行ってきた。
ほんとに、トンデモ感はあるけど資料は見応えがある博物館だった。
てか、一見トンデモ感はあるけど、こんな感じで↓全力で宇宙人やUFOに振り切ってるし、



展示室内ではサンダーくんと写真が撮れるようになっている(左)
資料も(宇宙人やUFOに関するものを含めて)全部真剣に集めたものばかりで、結構すごかった。
個人的には、やっぱりロシアの実機が見れたのが一番嬉しかった。今までまあまあいろんな宇宙関連施設を巡っていろんな宇宙船や機材を見てるけど、ロシア(というか旧ソ連)のものが見れたのは初めてだったので。
ただ、宇宙から帰還した本物のボストーク宇宙船として展示されてるこれ↓は、

どうもボストーク宇宙船ではないっぽい。
ボストークと言えば、人類初の有人飛行でガガーリンが乗った宇宙船として有名なんだけど、あれはボストーク1号。さすがにこれが1号なわけないよね、何号なんだろう?と思ったんだけど現地ではわからず、家に帰ってから調べてみたら、なんとこれはボストーク宇宙船ではなくボストーク型偵察衛星だと判明*1。
旧ソ連の展示物が本物だと証明する書類も展示されてたから、写真を撮っておいたんだけど、日本語訳部分を改めてよく見てみると、

確かに「ゼニエット計画に使用されたボストーク型ゼニエットカプセル」と書いてある。「ボストーク計画に使用されたボストークカプセル」なんて一言も書いてないじゃん!
羽咋市は、ボストーク宇宙船とボストーク型偵察衛星*2は別モノということに気が付かないままこれを買っちゃったのかなぁ*3?それとも、本当はボストーク宇宙船ではないと知りつつも確信犯的に買って、ボストーク宇宙船として展示してるのかなぁ?
あと、月の無人探査計画(ルナ計画)で旧ソ連が使ったルナ探査船も展示されていて、とても興味深かったんだけど、

これもなんか話の辻褄が合わなくておかしいんだよね。
ルナ探査船の説明には「月でサンプルを採取し、一番上の茶色の球体に入れ、探査船の下半分を発射台として上半分だけで離陸し、地球の大気に突入する時点で球体部分だけを切り離す(残りは大気突入で燃え尽きる)」っていうようなことが書いてあったんだけど、だったら、月からサンプルを持ち帰ったルナ24号がこの形で地球上に存在してるわけないじゃん。茶色の球体だけになってないとおかしいでしょ。
これもよくわからなくて、家に帰ってから調べたんだけど、ここに書いてあるのが正しければ、これは実際に月からサンプルを持ち帰ったルナ24号ではなく、ルナ24号の予備機ということらしい。
この辺も羽咋市はよく理解してないまま買って、疑問を抱くことなく「月の砂と石を持ち帰ったルナ24号」として展示したのかなぁ?それとも「同じことでしょ!」という軽いノリで展示してるのかなぁ?
謎。

月に行って戻ってきたことになっているルナ24号の説明(右)
まあでも、旧ソ連の展示物がなんであれ本物なのは確からしい*4し、ものすごい苦労を重ねて手に入れてるのは間違いないし、ロシアに簡単に行けない今となっては、マジでこういうのが見れるのは貴重だと思う。
ルナ24号なんて、形だけでも面白いもんね。スティーブ・ジョブズが見たら怒って投げ捨てるレベルのヘンテコさ。そう言えば、ソユーズも形がダサい。でもソユーズって50年以上たった今でも現役なんだよね…おそロシア。
他にも、ボイジャー探査機に搭載されているゴールデンレコード(地球外知的生命体にあてたメッセージが収録されてるアレ)の原盤とかもあったし、UFOや地球外知的生命体に関する専門家の動画や資料もあって、コスモアイル羽咋はなかなか面白かった。
あと、プラネタリウム型のシアターで上映している「ボイジャー 終わりなき旅」がとても良かったし。2本上映していて、あたしは「オデッセイ~果てしなく美しい宇宙~」も観たんだけど、「ボイジャー」はもう1回観たいなと思わせてくれるくらい良かった。
ちなみに、羽咋市が「UFOの街」になった由来はUFOっぽい形のものが飛んでいたという伝説があるからなんだそう。

「鍋蓋」とも言われてたらしく、昔は、日が暮れても遊んでいる子どもに「早く帰らないと鍋蓋が降りてきてさらわれるぞ」と言ってたそうな。「早く帰らないとお母さんに叱られるよ」じゃないんだ!笑
あー面白かった。