日本科学未来館で見れなかったから、豊田市博物館で深宇宙展を見てきた。

ここ最近宇宙モノは結構いろいろ見てるからもういいじゃんって話もあるんだけど、やっぱり見たいな~と思って。そしたらなかなか良かった。
打ち上げられたロケットのフェアリング(先端部分)の破片が見れたり、ロケットの部品を触ったり持ち上げたりできるようになっていたりして、

フェアリングって金属版の段ボールみたいになってるのか!とか、部品軽っ!!とか、驚きがいっぱいだった。
人類を月に送るアルテミス計画*1にJAXAや日本企業がどう参画しているのかとかの説明も興味深かった。
あと、見れてよかったのが、前澤友作さんの宇宙旅行関連の品々。
宇宙服には(いろんな人のをいろんなところで見てるし)それほど感激しなかったけど、前澤さんが搭乗したソユーズ宇宙船の帰還モジュールとか、帰還時に使ったパラシュートには「おお!!」と感激させられた。

めっちゃ焦げ焦げやん!そして狭っ!
パラシュートは見た感じでは結構普通で、それが逆にすごい。
あと、写真撮ってくるの忘れたけど、ソユーズのフェアリングも森の中で奇跡的に見つかったとかで、前澤さんが自分のイニシャルのMが入ってた部分を切り取って持って帰ってきたのが展示してあった。
あたしは、そもそも前澤さんのことは「ZOZOを創業して売却し、とんでもない富を築いた人」くらいしか知らなかったんだけど、その後Twitterで1億円をばらまく姿を見かけ*2、うっわー、下品……と思ってブロックしたという経緯がある。
だから、宇宙に行くという話を聞いたときも、行ったという話を聞いたときも、あっ、そうですか、よござんしたね……という白けた気持ちしかなかった。
これは個人的な価値観だけど、もう一生自分の生活が保障されてて、欲しいもの・必要なものは全部金に糸目をつけず調達できる超富裕層は、己の利益に関係ない社会貢献というか還元をすべき、とあたしは思っている。
例えばビル・ゲイツ。彼を嫌う人も多いけど、彼は「財力も技術もない後進国の政府には難しく、利益を出せない民間企業にも難しい分野こそ自分が資金を提供すべき」と考えてマラリアの撲滅などに資金や技術を注ぎ込んでいる。こういう、自分ならではの知識や技術を駆使して超富裕層としての責任を果たそうとしている姿は素晴らしいとあたしは思っている。
要は、こういう価値観だから、日本の超富裕層の代表みたいな前澤さんがああいうやり方で1億円をばら撒いた姿にがっかりしていたというわけ。
だけど、今回前澤さんが宇宙から日本に持ち帰ってきた品々を見て、なるほど、こういうのもある意味立派な社会貢献だな、と思った。日本のみんなに、特に子供たちに、こういう貴重な実物を見る機会を作ってくれてありがとう、と。
ちなみに、実はこの宇宙展を見た後「そう言えば、Amazon Primeでなんか前澤さんが宇宙行く話があったな…」と思って、これ↓を観たんだけど、
宇宙に行くための勉強や訓練を真剣にやってる前澤さんを見て、毛嫌いして悪かったな…と反省したりもした。
それに、宇宙に行くときの訓練については大西卓哉さんの本を読んでたからある程度知ってたけど、
実際にその一部を動画で見れたのも良かった。撮影クルーを引き連れて行って動画を残してくれた前澤さん、ありがとう。
関係ないけど、大西さんの本には続編である宇宙編もあって面白いのでオススメ。
……てことで、これらの前澤友作所有の品々が特別展が終わったあとどうなるのか知らないけど、ここまで来たら前澤さんにはもう一踏ん張り頑張ってもらって、宇宙科学館的なものをドカーンとぶち建ててもらいたい。彼ならイーロンと交渉してSpaceX関連のものを譲ってもらうとかも朝飯前なんじゃない?
日本の超富裕層もなかなかやるじゃん、と思わせて欲しい。
よろしくお願いします。


