ここで↓しもやけの話についてはまた今度書くと言ったけど、まだ書いてなかった。
しもやけとは?ってググると「寒さで血行が悪くなるとできる」「末端が赤く腫れて痒い」みたいな「うん、知ってる」的な説明はわんさと出てくる。でも、あたしには
- 血行が悪くなると具体的にどういうメカニズムで何がどうなるのか?とか、
- 「冷やさないようにする」みたいな当たり前な対処法でなくて、根本的に予防する方法はないのか?
という疑問が前からあった。それでちょっと調べてたんだけど、あの後しもやけがすぐに完治しちゃってその後ずっとできていなかったせいで、調べ物は途中で放置されたままになっていた。
でももう3月だし、当分しもやけ調査を再開することもなさそうだから、とりあえず今までにわかったことだけメモっておこうと思う。
====
- しもやけは、気温5℃以下くらいの寒さに長時間さらされたり、温度差が10℃以上の場所に出入りするとできやすい
- このような状況下では、身体は末端への血流を一時的に制限する。これは、冷えた血液がどんどん戻ってきて内臓の温度を下げるのを防ぐため
- とは言え、末端細胞もずっと血流が制限されていると壊死しちゃうので、通常はその前にちゃんと血流回復が起こる。これをハンティング反応と言う
- ただ、ハンティング反応がうまく起こらないケースもある。寒冷刺激に対する血管反応不全は先天性・後天性の自律神経異常によるもので、遺伝的要因が大きく関与
- 血流回復がきちんと起こらないと壊死する末端細胞が出てくる
- 壊死した細胞の処理は白血球が行うが、この際にサイトカンが分泌され炎症状態になる。これがしもやけ
- また、血液は非ニュートン流体で血管内の流速が低下すると粘度が急激に高まる性質があるため、寒冷刺激に対する運動反射で末端血液の流れが減速すると粘性が高まり微小血栓を生じやすい
- 漢方で言うところの瘀血病態の人はすでに血液粘度が高めなので、微小血栓が特に生じやすい
- 毛細血管に微小血栓が生じると、ハンティング反応が正常でもその箇所で血行障害になり、細胞壊死が起こってしもやけになる
- しもやけには全体が腫れるタイプの樽柿型と、ところどころが腫れる多形紅斑型があるが、後者は微小血栓がしもやけの種になってできたもの
====
あたしは多形紅斑型のしもやけができる人なんだけど、微小血栓がしもやけの種になっているという話はめちゃくちゃ納得できた。確かになんか芯みたいなものが最初にできて「あ、しもやけができかけてる!」って思うんだよね。そしてしばらくするとホントにしもやけになる。
今年は岩盤浴に通ったら「しもやけの種」がしもやけに発展しないまま治ったことがあったけど、あれはたぶん岩盤浴で強化した血流がしもやけの種による血行障害に打ち勝ったってことなんだろう。
ハンティング反応不全は遺伝性な部分が大きいっていうのは少しショックかも。でも、そう言えば、あたしは子供のころからしもやけができる子だったんだよな。アメリカに住んでたときはできなかったけど、あれはただ単にアメリカの住宅はどこもセントラルヒーティングで、移動は車が基本っていう、手が冷える場面がほぼない状態だったからってだけだったんだろう。
でも、自律神経異常と瘀血病態の対策を考えたら、まだ改善の余地はあるかもしれないから、この辺はおいおい調べていきたい。
なんでも調べてみるの、大事よね。