ロープウェイに乗ろうと思ったけど霧がすごくて断念した箱根の2日目は、
代わりに岡田美術館に行った。
前から気になってたから、ロープウェイがダメだったらこっちに行こうと最初から決めていた。
そしたら「ロープウェイ、ダメで良かったね」と言うくらい、良かった。
岡田美術館は、パチスロ機で成功したユニバーサルエンターテインメントの創業者である岡田和生氏が蒐集した日本、中国、韓国などの美術品が所蔵されている私設美術館なんだけど、とにかく良いものばかりがズラズラ並べてあって、めちゃくちゃ目の保養になった。
あんまり日本美術に詳しくないあたしでも知ってるような日本画家や陶芸家の名品も盛りだくさんだった。テレビとか本で見る名品の画像って小さくて細かいところがわかんないものなんだけど、そういう、あ!これ◯◯で見たことある!っていうのを実際に間近で見ると、やっぱり全然迫力が違う。
これが5階分もあるんすよ。すごいっす。
たぶん入館したのは9時半くらいだったと思うんだけど、見応えがありすぎて、昼食を挟んで2時すぎくらいまでいたと思う。
美術館自体も名品たちに見合う設備で*1、「風神雷神図屏風」を模倣した巨大壁画を見ながら足湯できたりもする。美術館の総工費は70億円なんだとか。
テキサスに行ったときにも思ったんだけど、
財力がスゴい人がこういうお金の使い方をするのって本当にかっこいい。
岡田さんの場合、どうやら古くからの友人とかいう古美術商が美術品の買付を手伝っていたらしい。なんかこの人を巡って訴訟があったりもしてるから、問題もあったんだろうと思うけど、素人である自分の好みで蒐集したんではなく、プロの目にかなうものを集めていたというのが良かったんだと思う。
例えば、竹川勇次郎さんみたいに自分の情熱と好みに則って突っ走るのもそれはそれで面白いと思うけど、
プロにまかせてとにかく良いものを作るという判断を下せるパターンも、我がなくて*2素晴らしいと思う。
ちなみに、岡田美術館は明治時代のホテル「開化亭」の跡地に建設されたんだけど、その名を冠するお食事・喫茶処が美術館の敷地の庭園内にある。
お昼はここで「キノコうどん」を食べたんだけど、
メニューの「数種類のキノコをふんだんに入れた一品」という説明通り、5種類くらいのキノコがゴロゴロたくさん入っていた。うどんとお出汁自体もとてもとても美味しかったんだけど、食べても食べても大ぶりに切ったキノコが出てくるのがマジサイコーだった。
岡田美術館は、キノコうどん込みでオススメしたい。