役に立つかは別として

頭の中にあるゴチャゴチャを出しとけばスッキリするかも

普通じゃなくて面白かった衛兵交代式:アテネの無名戦士の墓

前回ここで↓

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衛兵交代式はアテネの国会議事堂前で行われるもの方がロンドンのバッキンガム宮殿前で行われるものよりオススメと書いたんだけど、そう言えば、ギリシャの話をブログに書いたときに衛兵交代式について書いてなかった。

……てことで、2年前の話だけど書く。

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アテネの国会議事堂前で行われる交代式は、1時間毎に左右のポジションを交代する簡易的な式と、毎週日曜日に楽隊と衛兵が行進してきて行う本格的な式がある。あたしは日曜日のを見ようと思ってちょっと早めに行ったら、直前に左右交代式もやっていて両方見れた。

ちなみに、国会議事堂前と書いたけど、アテネの衛兵たちが守っているのは国会議事堂ではなく、その前にある「無名戦士の墓」という、ギリシャ独立戦争などで命を落とした兵士たちを追悼する記念碑だったりする。

えっ、記念碑に衛兵つけてるの?って感じなんだけど、要はそれくらいギリシャ人がこの歴史とそれに貢献した人を大切に思っているということなんだろう。そして、だからだと思うんだけど、制服も行進も交代式も(あたしみたいな何もわかっていない人間から見ると)とても独特だった。

国会議事堂の前にある「無名戦士の墓」とその両側を守る衛兵(左)
かなり独特な制服なのがわかる(右)

まず何と行っても制服。

袖がひらひらのシャツに、これまたひらひらのミニスカート、白いタイツ(?)にタッセル付きのリボン(?)、そしてつま先にポンポンがついてる靴、という不思議なコーデなんである。オスマン・トルコから独立するときに戦った兵士たちの服に由来してるという話なんだけど、ホントですか……?戦闘服には到底見えないんだけど……。

それに、交代の儀式では思いっきり足を上げるパフォーマンスをしてたんだよね。正面から見たらきっと中が見えてると思うんだけど、大丈夫ですか?

1時間毎に行う左右の交代で足や腕を上げる衛兵の2人

一応、400本あるスカートのひだがオスマン・トルコに支配されてた400年を象徴している、ということだけはどこかで読んだことがあって知っていた。でも、衛兵の2人を監視?してた迷彩服の兵士*1が、左右交代式後に乱れた2人の衛兵のスカートのひだを念入りに整えてて、ちょっとびっくりした。400年を象徴するひだが乱れちゃいけないってこと?でも衛兵は直立不動でいなくちゃいけないからひだを直す人がいるってこと?

2人の衛兵のスカートのひだを順番に念入りに整える迷彩服のお兄さん

そして行進。これもちょっと独特だった。

あんまり綺麗に撮れてないけど、これは交代式が終わって帰っていくときの行進の様子。

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普通、軍隊の行進って「イチ、二、イチ、二」って二拍子だと思うんだけど、見ての通りアテネの行進は四拍子だった。二拍子だと「規律正しい行進」って感じだけど、四拍子だと「ふてぶてしい行進」になって独特……。そう言えば、オスマン・トルコ軍の行進も四拍子だよね。アテネの衛兵は見た目がオスマン・トルコ軍みたいに強そうじゃないけど、一対一で戦わなくちゃいけないとしたら、四拍子の兵士は避けたいな~と思ったりした。

片足だけ高く上げる歩き方も独特。あと、歩くとカチャカチャ音がするのも独特だなぁと思った。この人たちの靴ってタップシューズみたいになってんのかしら。

これを見たあとにロンドンの衛兵交代式の行進を見たら、そりゃあ「普通に歩いてるなー」って感想になるよね?笑

で、交代式。

左右交代式と似たような感じだけど、最後に任務が終わった2人がお迎えの1人と一緒に帰っていく動画がこちら。

photos.app.goo.gl

一体どういう動きなんすか?って感じでしょう?少林寺ですか?みたいな。

ちなみに、最初のところに入ってる笑い声はあたしのじゃなくて、あたしの斜め前にいたおばさんの。でもまあ、なんとなくぷぷぷって吹いちゃう気持ちはわかる。だって、ホントに不思議な動きなんだもん。どういう意味があるのか、知ってる人がいたら教えて下さい。

……てことで、衛兵交代式を見に行くなら、ロンドンじゃなくてアテネがオススメ。

 



*1:交代式の見物客の整理や誘導にはちゃんと警官が出動していた。この迷彩服の兵士はずっと2人の衛兵だけを見ていて、一度も大衆の方を見なかったから衛兵を監視してるんだと思うけど、衛兵を監視する兵士てどゆこと?