ちょっと前になるけど、これを見た。
The 'golden rule' is wrong, here’s the best way to interact with people pic.twitter.com/IpdDQEsenS
— Business Insider (@businessinsider) 2017年8月23日
FBIの防諜行動分析プログラムを率いていたこともあるロビン・ドリーク氏が、人に接するときのテクニックとして使うべきなのは「ゴールデンルール」でなくて「プラチナルール」だと話してる動画。
そうなんだよねぇ……としみじみ思っていろいろ考えたから、忘れないようにメモっとく。
まず「ゴールデンルール」っていうのは「自分がして欲しいことを人にしろ」っていうルール。*1
一方、「プラチナルール」っていうのは「相手がして欲しいと思っていることをしろ」っていうルール。
例えば、何かの交渉をするときでも単刀直入にやりたい人と、関係ない無難な話から入ってまず親しくなることを重視する人がいるわけで、その場合自分の好みのアプローチを取るより相手の好みのアプローチを取ったほうが交渉が成立する確率が高くなる、ということ。
これたぶん営業とかビジネスの文脈で考えると当然で、実際みんなテクニックとかお作法として普通にやってる気がするけど、プライベートでフツーに周りの人とやり取りするときって意外と「相手はどうして欲しいんだろう?」って考えないことが多いんじゃないか。
てか、あたしはいつも忘れてしまう。
企業人してたときはビジネス上はそれなりにできてたと思うんだけど、プライベートでは全然してなかったと思う。いや、忘れてたと言うより応用なんて考えもしなかったと言うほうが正しいかも……。
でもよくよく考えてみて気づいたんだけと、逆にあたしが誰かの対応に心を動かされるときって、その誰かは必ずあたしがして欲しいやり方であたしがして欲しいことをしてくれてるんだよね。
相手が良かれと思って何かしてくれてても、心って意外と動かない。
ああ、この人は良かれと思ってやってくれてるんだなぁと思えればもちろん感謝の気持ちは湧いてくるけど、それって「こうしてこうなったからここは感謝だ」みたいな思考があって思うことで、心が勝手に動くのとは違うんだよね。
でも自分が望んでるやり方で自分が望んでることをしてもらえると、状況を分析するまでもなく反射的に心が動く。
時には意に反して動いちゃうことだってある。
思うんだけど、ゴールデンルールって昔のグローバル化・多様化してなかった社会ではプラチナルールと同じような効果があったんじゃないかなぁ。文化や価値観を共有してる人たちが狭いコミュニティから出ることもなく暮らしてたからそれで良かったんじゃないかな。
でも、グローバル化して多様化した現在ではゴールデンルールの「自分がして欲しいことを相手も望んでいる」という前提は通じなくなってるんじゃないかな。
そして今のところ、あたしの観測範囲では、プラチナルールを使えてる人ってすごく少ない。*2
もしかすると、プラチナルールが一般化してなくてレアだからこれを使われると余計に心がグラッとくるのかもしれない。
……だとしたら。
これは自分自身がプラチナルールのマスターになるしかないよね。
がんばろう。
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