メインブログで2022年にやりたいこととして「身体の仕組みをもっと学ぶ」と書いたんだけど、特に興味があるのは分子生物学とか分子栄養学だったりする。でもハードルが高いので、昨日はハードルが低そうなこの本を読んでいた。
そしたら「脳生理学者に言わせると、脳に収められた情報量が最大になるのは50歳台、情報処理能力が最大になるのは60歳台だ」と書いてあった。
ホントっすか?
で、これは明日調べようと思って寝て、今日起きてからみんなのブログを見ていたら「65歳でピークを迎える?!」というハチワレ先生の記事があった。
タイミングが凄すぎて笑っちゃったんだけど、いや、まじで?
……てことで、調べた。
そしたら、どうも「脳力はいろいろあり、ピーク年齢も異なる」ということらしい。マサチューセッツ工科大の認知科学学者の研究でわかったそうで、詳しくはこの記事を読んで欲しいんだけど、
要は、
- 情報処理の速度や暗記力などのピークは若いうちに来る。一方、持っている情報量や経験は少ないので、感情認知力や理解力は低い
- 年を重ねると情報処理の速度や記憶力は落ちてくるが、情報量や経験が蓄積されてくるため、感情認知力や理解力のピークが来る
ということ。
この説明は、自分の経験と実感と照らし合わせてもすごく納得できる。
たしかに、顔や名前を覚える能力なんてとうの昔にピークを超えたと思うし、集中力も落ちてきた。そして「50歳前後で新しい情報を学び、理解する能力がピークに来る」に関しても、現在進行形でとても実感している。今がピークでここから下がるのかよ!というツッコミだけは入れておきたいけど、昔より明らかに向上しているという点については100%間違いない。
なるほどねー。
で、思ったんだけど、どの側面のピークに注目するかによって違うっていうのは、たぶん脳だけに言えることじゃなくて、人生すべてに関して言えるんじゃないかな。
何がどの時期にピークを迎えるのかによって生き方も柔軟に変えていけば、人生ずっとピークなんじゃない?
ちなみに、若い人たち向けに言っておくと、上の「昔よりも物事を深く理解できるようになってきた」という実感は、とてもとても楽しい。世の中の解像度が上がるというか、同じ情報量に対する理解量が増えて効率が上がるというか、とにかく楽しい実感なので、歳を重ねることも(少なくともこういう意味では)楽しいものだと覚えておいて楽しみにしてて欲しい。