いろんな国の街で、道路がどうなっているかとか、人々がどう歩いているかなどを観察していると、意外と違いがあって面白い。
例えば、ずーっと前にここに書いたけど、
スペインのバルセロナでは、交差点が車だと駐車できて便利だけど歩行者にはウザいつくりになっていて、現地の歩行者はみんな遠回りして信号を無視するスタイルだったのが面白かった。
ちょっと前に行った台北では、

一方通行だけど結構広い道で、ズラッとスクーターが前列に並ぶ
信号で一時停止する場所の最前列にバイク用の一時停止場所があって、スクーターは後から来ても普通車やバスの間を縫って最前列まで行って停止するスタイルだったのが面白かった。交差点の向かい側から見ると結構壮観じゃない?
で、今回ナポリで面白かったのは、横断歩道のあり方だった。
人通りが多く、たくさんの人が通りを渡りたいような場所だと、当然横断歩道があって横断歩道用の信号もついている。ここまでは普通。でも、常に人が通りを渡ろうとしていないような場所の横断歩道だと、車がビュンビュン走っている大通りであっても信号がない。歩行者優先標識があるだけ。

ここに信号はない
つまり「歩行者がいたら車は歩行者を優先する」というシステムなんだけど、
- 日本の横断歩道みたいに、歩行者が道路脇で待っていたら車が停止してくれるわけではない → 歩行者側で頃合いを見計らって横断歩道を渡り始めなくてはならない
- 歩行者が横断歩道を渡っていても、車はスピードを緩めてその人を轢かないようにするだけで、完全停止してくれるとは限らない → 歩行者は一旦渡り始めたら、ペースを変えずにさっさと渡り終えないと危険
という、スリリングな仕様だった。
まあ、東南アジアなんかでは、横断歩道なんてない状態でこれと同じことを「車は歩行者を轢かないよう一応努力する」という暗黙の了解でやってるパターンがわりとあるから、交通法規として歩行者優先を明記してくれてる分ナポリはましなんだけど、何もわかってない外国人からしてみたら、こんな標識があると道路脇で待っちゃうんだよね。あたしも初めて遭遇したときは待ってればいいんだと思って待ったもん。でも誰も停まってくれなくて、あれぇ?と思ってたら現地人が颯爽と車の間を縫って渡っていって、待ってたらダメなのか!と気づいた。
てことで、その後あたし自身は、何もわかっていない外国人観光客たちがこの標識を見て立ち止まっているところをかき分けていって渡って見せる、というところまで一応できるようになったんだけど、「車の流れの効率のために歩行者が轢かれるリスクも若干取っちゃいましょう」という交通法規を作るイタリア人面白いなーと思った。だって、東南アジアで暗黙の了解のもとやってるのはあくまでも暗黙の了解だからね。イタリア人は意識的に「若干危なくてもいいっしょ」って判断してるわけだから。
あと、これは写真撮ったつもりでなかったから見せられないんだけど、ナポリはとんでもないところに駐車してる車がたくさんあった。交差点の角とか、横断歩道の上とか、交差点の角で横断歩道の上とか*1。でも、駐車違反のチケットを切ってるっぽい警官は1回も見かけなかったし*2、こういうのは違反じゃないんだろうか。それとももう諦められてるんだろうか。謎。
実は昔から「イタリア語ってなんか音が脱力してていいなぁ、もしかするとイタリア人はゆるゆるに生きてて、いい感じに人生舐めてるんじゃないか」と思っていたんだけど*3、今回ナポリとローマに行って、「イタリア人ホントにゆるゆる説」が浮上してしまっている。