だいぶ前に、食道憩室があると判明したから何か食べるときは必死になって噛んでいると書いたんだけど、
予期せぬ驚きの効果があったから書きたい。
ケース1：あたしの場合
なんと、便通が良くなった。
実はあたしは人より腸が長い*1。だから便秘になりやすい。
それで今までも持ち前の「いろいろ方法を調べてなんとか解決しようとする」モードを何度も起動して、食物繊維各種*2、発酵食品*3、お茶、整腸系のサプリ*4、漢方薬、マッサージ、体操などなど、本当にいろんなものを試してきた。
でも、どれも「うわー良くなった」と思えるレベルの効果がなかった。
それが、なんでもよく噛んで食べるようになったら数日で「うわー良くなった」というレベルの効果があって、マジでびっくりした。
たぶん、噛むという行為と腸蠕動が連動してるんだと思う。
今までは腸蠕動が足りてなくて、食物が人より長い腸を適度のスピードで移動できなかったから便秘がちになっていたんじゃないか。でも、腸蠕動が活発になったら必要なスピードで食物が腸内を動くようになり、結果的に便秘が改善したのではないか。
過去いろいろ試してきた改善法には、腸蠕動を根本から改善する働きはなかったと思う。整腸系の改善法は便が適度の硬さになるようにするだけだし、食物繊維とかは整腸と便のかさ増しをするものだし。マッサージや体操は若干腸蠕動を促すかもしれないけど、一時的だし。だからあたしにはあんまり効果がなかったんだろう。
よく考えたら、便秘薬って薬で腸蠕動を誘発させてるんだよね。あれは改善法じゃなくて対処法だけど、あれを見たら腸蠕動が解決の鍵ってことは明らかじゃん。整腸とかじゃなくて、自然に腸蠕動を活発化させる方法を探さなくちゃダメだったんだよ。気づかなかった。
なんにせよ、ちゃんと噛めばちゃんと腸も働くんだね。人間の体ってよくできてるわ。
ケース2：母の場合
「よく噛むようになったら便通が良くなった」という話を母にしたら、「実はあたしもあんたのことを見習ってよく噛むようにしてたんだけどさ、便通が普通になってきて体重も増えてきてるの！」と母に言われた。
母はもともと食べても太れないタイプで、歳とともに体重がどんどん減っていることが悩みという人なんだけど*5、あたしは以前から母の問題は消化吸収が悪くて栄養失調になりがちなことだと思っていた。母は便通が良すぎるんである。食べてもすぐ出てしまう。
だから、母の問題に関しても、あたしがいろいろ調べていろんな対策を試してきた。カロリー高め食品とか、プロテインシェイクとか、整腸系サプリとか。でも、何をやっても体重は増えなかった。現状維持がやっと。
それが、よく噛むようになってからは便が固め（というか普通）になったんだそう。体重も、食べてる量は変わってないのに少しずつ増えているんだそう。
すごくない？
たぶん、今までは腸がマックスで頑張っても食物を全部消化吸収しきれていなかったんだろう。でも、よく噛むことで消化の下処理が向上したら、腸は今までと同じ頑張りでも消化吸収率を高めることができたんじゃないか。結果、必要な栄養が体に行き渡り、体重も戻ってきたんじゃないか。
ちなみに、あたしはよく噛んでいても体重は増えていない。もともと消化吸収自体には問題がなかったから、そこがそれ以上良くなることはなかったんだろう。
そして、今まで便通が良すぎた母の場合、よく噛んでも便通がそれ以上良くなることはなかった。
つまり、よく噛んで食べるという行為には、その人の消化器系を最適化する働きがあるということだと思う。
よく噛んで食べることが大事っていうの、知らない人なんていないと思う。みんなも子供の頃から「よく噛んで食べなさい」って言われてきたよね？あたしも言われてきたからそんなこと知ってたもん。
でも、意味が本当にわかったのは実際によく噛んで食べるようになってからだった。
今ごろかよ！もう人生半分終わっちゃったよ！なんてこったい……。
しかし、水と天然塩の件といい、人間の体がめちゃくちゃ複雑なのにシンプルな反応をすることには本当に驚かされる。
知ってるはずなのにちゃんと気づいていないことがこの世にはたくさんあることにも驚く。
