昔住んでたテキサス州オースチンに皆既日食を見に行ったんだけど、
ついでにヒューストンとサンアントニオにも足をのばした。
キツイとはわかってたけど、
- 宇宙モノが好きなので、どうしてもヒューストン宇宙センターに行きたかった
- 博物館好きなので、ヒューストンの自然科学博物館も行きたかった
- テキサスの歴史をちゃんと学び直したかったので、サンアントニオにあるアラモを再訪*1したかった
- サンアントニオは昔よく遊びに行っていた思い出の場所なので、アラモなしでも再訪したかった
というのがあったので。ちなみに、テキサスの歴史を学ぶ関連でヒューストンのサンジャシント博物館も行きたかったんだけど、その前に行った自然科学博物館が良すぎて去りがたかったし、体調もイマイチだったから断念した。
……ということで、今回はヒューストンの自然科学博物館の何がそんなに良すぎたのかについて語りたい。
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今回、朝10時前に着いて午後4時くらいまで粘って見学したんだけど、実は常設展しか見ていない。すごく面白そうなツタンカーメンの特別展とサメの特別展もあったし、バタフライセンター、プラネタリウム、巨大スクリーンシアターもあったんだけど、絶対見てる時間なんてないと思ったから、常設展だけに集中しよう、そしてそのあとサンジャシント博物館に向かおうと思っていた。
が、最初に書いた通り、常設展だけでほぼ1日かかってしまってサンジャシント博物館は諦めた。それくらい見応えがあった。
ヒューストン自然科学博物館は大きいけれど、めちゃくちゃ巨大というわけではない。歩き疲れてしまうほど広大で、展示物の量もハンパない博物館ってたまにあるけど、そういう意味での見応えじゃなくて、まあまあの広さの館内に選りすぐりの展示があるという見応えがあった。
特に最高だったのは宝石と鉱物の展示だった。
あたしは宝石と鉱物が大好きで、いろんな鉱物博物館、鉱物展・宝石展、ミネラルフェアみたいなのに行っている。でも、ここのは1つ1つの標本がアート級の大きさと美しさで、とにかく素晴らしい。単なる標本じゃなくて、大富豪が自宅に飾ってるようなやつばっかなんである。実際もともとそういう大富豪?が自分のコレクションを寄付したことで宝石と鉱物の展示が始まったらしい。
カリフォルニアのゲッティ・ヴィラ*2でも思ったけど、平民が普段見れないような良いものを死ぬほど見ている(もともと趣味が悪くない)大富豪が金に糸目をつけず集めたコレクションというのは本当に迫力がある。
アート的な美しさと言えば、貝の展示もとても良かった。
規模はそれほど大きくないんだけど、変わった形、色、大きさのものを選りすぐっているし、同じ形でも色や模様が違うものを集めて並べてあったりするから見ていてずっと楽しい。
あたしはフロリダのサニベルにある国立貝博物館に行ったことがあって、一応いろんな種類の貝を見たことがある。でも、こういう色や柄のバリエーションは見なかった気がする。良かった。
選りすぐりのものばかりがあるというのに加え、ヒューストン自然科学博物館は展示デサインも良い。
自然科学博物館と言うと、標本がずらりと並んでいるだけで興味がない人にはつまんないパターンか、遊んで学べるようにしてあるが子供向けというパターンが結構多い気がするけど、ここは大人も子供も知識レベルに関係なく楽しめるように展示がプロデュースされている。
例えば、アフリカの野生動物の展示やテキサスの野生動物の展示では、動物の剥製がそれらしい背景の中に並べてあるだけじゃなく、動いてるかのように展示してある。
こんな剥製展示、見たことある?笑
恐竜の化石の展示でもそういう感じのがあった。
古代エジプトの展示は、展示セットがテーマパーク風になっていて面白かった。
この他にも、石油産出州らしくエネルギー技術についての展示フロアがあったり、アメリカ大陸の先住民文化についての展示フロアがあったり、量子化学から天文物理学までひっくるめて展示してるフロアがあったり、なぜかファルベルジェの展示があったりで、あっちのセクションには何があるんだろう?とワクワクさせてくれた。
あと、これらの扱っている分野が、教育目的のわりにはかなり攻めてる感じがするのも個人的にはめちゃくちゃツボだった。
ヒューストンに住んでたら絶対年間パスを買って通ってたと思う。1日しか時間がなくて残念だった。