イスタンブールでいろいろ気づいたことを書いたけど、
ああいうのとは別に一番面白かったのはトプカプ宮殿だった。
ガイドブックでは所要時間3時間とか書いてあるけど、面白すぎてあたしはバッチリ5時間半かかった。てか、疲れ果てて5時間半で切り上げたと言ったほうが近い。
そして、ガイドブック的にはトプカプ宮殿の見どころはハレムだと思うんだけど(実際ハレムもとても興味深かった)、個人的にはスルタンが着用した衣装の展示が一番面白かった。
すべてが想像を超えていた。単にあたしの想像が貧弱だったのもあると思うけど。
あたしが持ってたイメージは、宝石とか羽がついたターバン巻いて、丈が長い赤のローブを羽織っていて、先が尖った靴がちょっと見えてる、みたいな感じ。
ローブは丈が長くて袖が広がってる以外は普通の形だと思ってた。
……全然違ってた。
ストンとしてなくて、腰から広がるシルエットになっているものが多い。
赤で無地っていうのもあったけど、そういうのは襟・袖・裾に模様が入ってるし、むしろ無地じゃないものが多い。
そして、模様自体もほんといろいろで独特。
現代アートか!っていう感じの模様もあった。
あと、形が奇妙というのでは、儀式用のカフタン(上着)の袖が異常に長かった。
これ、日本に帰ってきてから調べてわかったんだけど、イェンという補助袖だそう。手はここに通すんじゃなくて、肩にある穴から出していた。で、肩からひらひら出てる補助には、式典のときに人々がキスしてたんだって。
知ってた?笑
あと、シャツも予想を遥かに超えていた。
ぱっと見、紙でできてる?っていう感じのシャツが何枚も展示してあったんだけど、どれも模様が細かくて凄かった。
展示の説明には「シャツ、綿、インク」とだけ書いてあったんだけど、どゆこと?
綿の白シャツにインクで模様描いてたのかしら?見た目は紙にインクで模様を描いたみたいな感じだったんだけど。
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宝石類も凄かったなぁ。カットの美しさとか繊細さとかはゼロで、とにかく量と大きさで勝負!って感じで、なんでもかんでも宝石を散りばめまくっていた。
写真にある吊るし飾り、真ん中のエメラルドなんて、あたしのこぶしくらいの大きさがあって唖然。
スルタンのベルトとかも「とにかくデカそうな石をたくさんくっつけとけ」的な豪快さで、なんすか、これ?と笑ってしまった。
コンスタンティノープルの崩落の話もすごく面白いと思ったけど、
その後栄えた宮廷文化も相当なもんだったのねーと感心しっぱなしだった。
トプカプ宮殿、めっちゃオススメ。