10日間トルコに行っていた。
てか、トゥルキエに行っていた。
現地の人に教えてもらって初めて知ったんだけど、2021年末にトルコは国名を正式に「Republic of Turkey」から「Republic of Türkiye」に変更したんだそう。だから、英語のTurkeyも、スペイン語のTurquiaやフランス語のTurquieも、全部Türkiyeになったらしい。
日本語表記がどうなってんのかは、今ちょっとググってみたけどよくわかんなかった。
日本外務省のホームページには、2023年6月現在でも未だに「Republic of Turkey、トルコ共和国」と書かれている。ダメじゃん。
正式に名称が変わったというニュース記事では「トゥルキエ」とか「テュルキエ」とかいう表記が使われていた。トルコ語の発音だと「トゥルキエ」が近い気がする。英語発音だと「ターキエ」が近い気がする。
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まあそれはいいんだけど、今回トゥルキエではカッパドキアとイスタンブールに行ってきて、痛感したことが2つあった。
- 現地に行って自分の目で見ないとわからないことが世の中にはたくさんある
- 海外に行っていろいろ見るのは、体力があるうちにやっておかないとマズイ
イスタンブールに7つの丘があるっていうのはどっかで読んでたけど、これほど急な坂道だらけとは思わなかった。カッパドキアに至っては、まさかこんな急斜面を毎日あちこちで登り降りするはめになるとは思わなかった。
そして、旅行中は公共交通機関を駆使しつつも結局毎日1.5~2.3万歩歩いてたんだけど、急斜面要因が想定以上だったせいで、マジで体力的にギリギリの日々だった。もう来ることはないかもしれないと思ったから頑張ったけど、旅行期間が10日以上あったら死んでたと思う。
あと、行きも帰りも直行便とは言え夜中のフライトで、これもホントに辛かった。
やっぱり体力は大事よねー。そして体力があるうちにいろいろやっておかないとダメだわ。
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てことで、坂道の話はおいといて、その他現地に行って初めてわかって面白かったことを書き残しておく。
カッパドキア
- 至るところにワンコがいる。ほとんどが耳にタグを着けている自治体公認のワンコで、地元民がちゃんと食べ物をあげている。おっきいコばかり。奈良公園の鹿ごとく、観光スポットでも街なかでも悠々と生活している
- 岩をくり抜いて住居にしていた形跡は、観光スポットとして見学できる場所だけじゃなく、至るところにある
- 岩は、実際に見てみたら柔らかくて掘りやすそうだった。この一帯は草原が多く、山はあるけど大木がほとんど生えいなくて建材になる木が少ない。代わりに掘りやすそうな岩がたくさんあったわけで、昔の人が岩を掘って住居にしたのは自然の成り行きと納得
- 地下都市も、観光できるよう整備されているものだけでなく、わかってるだけで200ヵ所くらいあるそう
- 地下都市はアリの巣みたいに真下に掘り下げられてるのかと思っていたら、強度を高めるために階段状に掘り下げてあった。賢い!
イスタンブール
- イスラム教の礼拝時間の呼びかけである「アザーン」が毎日数回大音量で聞こえてくるんだけど、広場を挟んでお隣同士で建っているアヤ・ソフィアとブルーモスクでは、声がかぶらないように交互にアザーンが流れてくる。この2つのモスクのアザーンの掛け合いみたいなの、何言ってるのかわかんないんだけど、風情がある
- 5つくらいモスクを巡ったけど、観光客がダントツ多いからなのか、アヤ・ソフィアだけ足臭かった。ここでひれ伏してお祈りする教徒が気の毒なレベル。アヤ・ソフィア自体はやっぱり一見の価値あり
- モスクはどこも美しかったんだけど、天井が高くて広い内部に細かい模様が施されていて、全体の調和と細部の繊細さを写真で同時に伝えるのは無理だった。これは現地で見ないとダメなやつ
- 礼拝の時間に集まってくる人々の中には、マイ絨毯持参の人もたくさんいて、街なかにあって広場がないモスクだと、外の道路で絨毯広げてお祈りしちゃってる。モスクの中が混んでるからなのか、靴脱いで入るのが面倒くさいのか、その辺は不明。あと、絨毯じゃなくてダンボールを敷いてお祈りしてる人も結構いた。どういう事情なのかは不明
- 日本人をカモにしようとする輩の多さは噂に聞いてた以上。日本人を特定するやり方も、話のきっかけを作るやり方も、いったん捕まえた日本人を離さないようにするやり方も上手かった。あたしは逃げたけど
噂には聞いてたけど、日本人をカモにしようとする輩がめっちゃ多いし、しつこい
— 今村咲 (@saki_imamura) June 9, 2023
「日本人?」みたいな簡単に無視できるのから「危ない!」みたいなうっかり反応しそうなのまで、様々な声がけで日本人特定してる
で、あたしは日本語は全部わからないフリしてたんだけど、後ろから
続
- トルコはやっぱりビザンツ帝国を征服したオスマン・トルコ帝国側の歴史を重んじていて、ビザンチン遺産的なものはわりとあからさまにないがしろにしている
- ガラタ橋が二階建てになってて、下がレストラン街だった
- ガラタ橋から釣りする人がいるのは知ってたけど、レジャーとしてやってるんだと思ってた。実際はみんな本気で、ものすごい量の魚を獲っていた
- グランドバザールに両替商で並んでる人のほとんどが現地人。観光客向けというより、外貨で物を売るグランドバザールの商人のためにあるっぽい。両替のレートが良心的なのはこのためなんじゃないか
- 喫煙率が高い。歩きタバコ率も高くて、普通に歩いてるだけで煙かった。あと、店番してるのは男たちばっかで、タバコを吸ってるパターンが多い。屋根があるグランドバザールなんかは、午前中は耐えられるレベルだけど、夕方行くと結構煙い(当社比)
- 金角橋には、なぜかほぼ真ん中あたりに地下鉄の駅がある。あたしは電車で2回通っただけで降りなかったけど、車窓から見える金角湾、旧市街、新市街の眺めは素晴らしかったから、ここで降りたらガラタ橋よりも景観が良いかも。ちなみに、ガラタ橋を通るトラムもあるけど、橋の上には駅はない
- 猫はたくさんいたけど、思ってたほどではなかった。そして、カッパドキアほどではないけど、やっぱり堂々と暮らす、野良っぽくない犬があちこちにいた
- イスタンブール空港にはワン・ニャン用のトイレがある。こんなの初めて見たかも
カッパドキアとイスタンブール
- 観光スポットの入場料は外国人価格と現地価格があって、外国人価格は3~6倍と結構エグい
- 一方、現地価格が外国人にも適用されるからだと思うけど、公共交通機関は嘘みたいに安い
- インフレがすごすぎるからだと思うけど、ホテルや現地ツアーはトルコリラじゃなくてユーロ払い
- 英語はあまり通じないと聞いていたけど、困るほどではなかった。道行く現地人は基本英語ができないけど、英語で道を聞いてくる外国人には慣れていて、片言の英語と身振り手振りで助けてくれる
- 観光スポットでは、オーディオガイドがある場合は英語バージョンも日本語バージョンもあったけど、展示の説明書きはやっぱりトルコ語のみ、またはトルコ語・英語しかなく、説明書き自体もかなり簡潔でほとんど説明になっていない。その代わり、現地ガイドがたくさんいて客引きしている
- しぼりたてザクロジュースはちょっと酸っぱいんだけど、しぼりたてオレンジジュースと半々で混ぜて飲むとうまい
- 国旗率が高い。それも巨大なのがあちこちにある
- トイレが有料のパターンが多いんだけど、お金を取るわりに汚かったりトイレットペーパーがなかったりする。でも、観光地ではちゃんとトルコ式トイレの横に洋式トイレもあった(ほっ)
- トルコ石はトゥルキエで産出されているわけではないっていうのは知ってたけど、ズルタナイトがトゥルキエでしか採れない石だとは知らなかった。希少すぎて、出回っているもののほとんどは人工石。人工ものは天然ものより輝いているパターンが多い
あー、面白かった。
ホントに体力限界で帰国後翌日死んでたけど、やっぱり異文化を訪ねるのっていいなぁ。
次はどこに行こうか。