テキサスではヒューストンに行ったあと、サンアントニオに行った。
テキサス独立戦争中にあったアラモの戦いの場となったアラモ。何度か行ったことがあったけど、テキサスの歴史を勉強し直したかったので、もう一回行った。
そしたら、かなり変わっていてびっくりした。
昔の戦いの砦跡なんて変わらないと思うじゃない。でも観光スポットとしてかなり強化されていた。
メインのアラモ教会*1はもちろん昔のままだし、隣の中庭もあんまり変わってないと思うんだけど、新しくディヴィッド・クロケットとか有名な兵士たちの像がたくさん設置されてたし、資料館なものも新設されていて、教育センター、博物館、観光案内所も建設中だった。
ひぇー。
30年という時の流れを感じるわ。
でも決して、よくある「商業化を突き詰めただけの趣味の悪い発展」ではなくて、「アラモの戦いについてもっとわかりやすく知ってもらえる場を作ろうとした結果の発展」という感じで良かった。
その中で良いなーと思ったのは、フィル・コリンズが寄贈した資料のコレクションだった。…て言うか、コレクション自体も良かったんだけど、「子どものころからデイヴィッド・クロケットの冒険に憧れていたフィル・コリンズが、アラモの戦いを含むテキサス革命にまつわる資料を集めるようになり、最終的にコレクションの一部をアラモに寄贈した」という話がとても心に残った。
ヒューストン自然科学博物館でも思ったけど、財力がある人が博物館級のものをコレクションして最終的に博物館に寄贈するっていうの、めちゃくちゃカッコいい。あたしにはそんなレベルの財力はないんだけど、もしそういう財力を持つ人になっていたら、絶対お手本にしたい人生とお金の使い方だと思った。
アラモでは、マスケット銃の実演も見た。
実演動画↓
こちらはオバちゃんによる、一般人が持ってた銃の実演。実演前から貫禄凄かったけど、銃を撃たせたら貫禄倍増で笑ってしまった。
そしてこちらは男たちによる、兵士さんたちが支給されてた剣銃の実演↓
1回目は銃を撃つ手順を号令の形で説明してくれていて、2回目と3回目はドラムの合図で撃つ形で実演している。
マスケット銃は命中率が低いから、大勢が並んで一斉に撃たないとあんまり効果がないんだそう。でも戦場では号令が聞こえないから、ドラムでタイミングを合図するんだって。
あたしは、なんか昔の兵隊って太鼓の人がいるな、カワイイな、行進のリズムを取るのかな…くらいにしか思ったことがなかったから、銃弾を込めて撃つまでのタイミングを合わせる係と知って、へえ!と思った。
撃つ準備ができた人は銃を抱えて気をつけの姿勢になるんだけど、ドラムの人は全員がその姿勢になるのを確認してから合図の太鼓を鳴らすってわけ。
一番奥のお兄さんはやたら準備が早いのに、残りの2人はマイペースで準備してて笑える。
サンアントニオにはリバーウォークという、道路から一段下がった水路沿いのレストラン街がアラモのすぐ近くにあって、なかなか雰囲気がいい。昔はよくここでご飯を食べたんだけど、今回も久しぶりにここでランチした。
お天気も良くて、最高の1日だったなー。無理やりでも行って良かった。
*1:ウィキとか見ると[Mission Alamo=アラモ伝道所]と訳されてるみたいなんだけど、Alamo ChurchとかThe Alamoとかいう言い方しかあたしは聞いたことがない。