役に立つかは別として

頭の中にあるゴチャゴチャを出しとけばスッキリするかも

スリランカ国内を公共交通機関で移動して知ったこと(その3)

これの続き。

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バスの話ばかりしたけど、スリランカでは列車にも乗った。

不便とは聞いてたけど、やっぱり1回くらいは乗ってみたいという気持ちが勝って、一番楽そうなのはどの区間だ?と考えて、ピンナワラ(実際の最寄り駅はランブッカナ)からコロンボの区間で乗ることにした。つまり、①から⑦まではすべてバス移動で、⑦から⑧だけ列車移動したことになる*1

日中にランブッカナからコロンボに向かう列車は1時間に2本くらいあって、普通列車に加えて急行もあった。普通は3等車のみで所要時間約2時間半、急行は3等車と2等車で所要時間約2時間とのことだったので、一応急行の2等席を買って待機。

……したのだけど。

列車は結局40分以上遅れて来て、しかも満員だった。最初の1時間半くらいは座れずドア付近で立ちっぱなし、最後の30分くらいだけ座るという結果になった。

その日はピンナワラで朝ゆっくりしたばかりだったから全くつらくなかったんだけど、なるほどねー、だから列車はオススメしないとガイドブックには書かれてるのねー、と納得した。タイトなスケジュールで旅している人には無理と思う。

でも、列車の旅は、バスでは感じなかったほのぼの感満載だった。

ランブッカナ駅の跨線橋からキャンディ方面を見た図。ほのぼの。

ランブッカナ駅の跨線橋からコロンボ方面を見た図。ほのぼの。

舞台設定がほのぼのしてたからなのかもしれない。派手派手模様もゼロだったし。

列車を待つひとたち(左)と、あたしが乗ったコロンボ行きの急行(右)

でも、なんと言っても人の様子がほのぼのしていた。知らない人同士でもお喋りしてる感じだったし、外国人のあたしにも普通に話しかけてくるし。

バスでは、あたしが話しかければみんな感じ良く受け答えしてくれてたけど、話しかけられることはなかった。でも列車では、ホームでも車内でも現地人に話しかけられて普通に世間話をした。

てか、今回のスリランカ旅行では、結構いろんな場所で客引きとか物売りとかじゃない、ただの通りすがりの人に話しかけられた。

ヨーロッパなんかだと、一人旅をしていても通りすがりの人に話しかけられることなんてまずないし、もし客引きや物売りじゃない人に話しかけられることがあったら、財布をすられてないか確認した方がいいくらいだったりする。

でも、スリランカではそういう悪意のあるパターンには遭遇しなかった。昔メキシコを旅したときはわりと普通に話しかけられた記憶があるし、もしかするとこういう経済発展レベルの国では現地人が外国人に好意を持って話しかけるのは珍しくないのかもしれないけど*2、個人的には新鮮だった。

その他、列車に乗って気づいたのは以下。

  • やっぱりエアコンなしで窓・ドア全開スタイルだが、扇風機がある(3等車にもあるのかは不明)
  • バスでは走行中に全開のドアから身を乗り出してるのは車掌さんだけだったが、列車では乗客も身を乗り出してるし、ドアに座っている人もいる
  • 古さは否めないが、意外と汚くない

満員だった車内(左)と、ドア付近の乗客(右)

車内を見たときは「やっぱ列車も窓・ドア全開か……いや、扇風機あるんかい!」と笑ってしまった。

あと、写真のドア付近の家族は(英語がたぶんできなくて)あたしには話しかけてこなかったんだけど、あとから席が空いたときに「席空いたよ、ここに座わりなよ!!」と身振り手振りであたしに教えに来てくれた。

追いほのぼの。ほのぼのましまし。笑

 

こういうの、全く想定も期待もしてなかった。全然。

場所が変わると人も変わる。

あー面白かった。

*1:本当は、スリランカで列車と言えば、キャンディから紅茶で有名なヌワラ・エリヤ(地図ではNuwara Eliyaってあるところ)へ向かう路線が紅茶畑の景色が眺められて良いらしい。実際、ヌワラ・エリヤは人気観光地になっている。でも、個人的にはあまり興味が湧かず、列車のためだけにどっちでもいい場所に行くのも面倒なのでやめた。

*2:東南アジアとかもそうなのかも…と思うけど、一人で東南アジアを歩いたことがないからわからない。