役に立つかは別として

頭の中にあるゴチャゴチャを出しとけばスッキリするかも

きちんと体験してないから良さがわかっていないこと

昔からコーヒー派だった。

紅茶が嫌いというわけではなかったし、実際コーヒーより紅茶の方が体を冷やさないと聞いて一時期毎朝コーヒーの代わりに飲んでいたこともあったけど、結局コーヒーの方が好きで紅茶は飲まなくなってしまっていた。

……のだけど。

9月にロンドンに行って、どこのギフトショップでも紅茶がおしゃれな缶に入ってズラズラ並んでいるのを見たらなんとなく買いたくなった。それで1つ買って帰って飲んだんだけど、それが当たりだった。

美味しい……。(しみじみ)

ちなみに、買ったのはこのシリーズ↓のSplendid Ceylon(ピンクじゃなくてオレンジの缶)。

キュー王立植物園のギフトショップでピンク、紫、緑、オレンジの缶があるのを見つけて*1、紅茶の知識なんてものはないあたしは、オレンジがいいなーと色で選んで買ったのだった。

でも、これを飲み始めて以来、なんだか「コーヒーの方が好き!」という気持ちが薄れて完全に紅茶派になっていて、自分でもちょっとびっくりしている。

それでふと思い出したんだけど、日本の高校に行ってたとき、数人の同級生とお喋りしていて、1人が「緑茶は飲まないなー、美味しくないし」みたいなことを言ったら、普段あんまり喋らない男の子が突然「お前、そりゃ美味しいお茶を飲んだことねーからだよ!!」と声を荒らげて言ったことがあったんだよね。

後で「◯◯くんのお家、お茶農家なんだよ」と他の子から聞いて、そうか、だから彼はカチンときたのかと納得した。そしてそれと同時に、お茶が大好きというわけでもなかったあたしは、自分も本当に美味しいお茶を飲んでないだけなのかも……と思ったんだけど*2

……今回のあたしの紅茶の話、まさにそれじゃん。

厳密に言うと、美味しい紅茶を飲んだことがないわけではなかった。人に淹れてもらった紅茶とか、店で出された紅茶とか、美味しいなぁと思ったことは今までにもあった。でも、家で自分で淹れてそう思ったことはあんまりなかったんだよね。

じゃあ今回は何が違ったのかと言うと、買ったのがたまたまティーバッグではなく茶葉だったということだった。で、茶葉だから必然的にちゃんと急須で淹れたら、たまたま「美味しい茶葉+美味しい淹れ方=美味しい紅茶」になったというわけ。

マジかーー!知らないって恐ろしい……。

いや、昔、イラン人の知り合いが淹れてくれる紅茶が美味しすぎてわざわざ同じ紅茶を買ったのに自分で淹れたらそれほど美味しくないってことがあったんだけど、あのときもそう言えば彼は茶葉で淹れてたのに、あたしは面倒くさいからティーバッグで買ってたよ!つまりあれはそういうことだったの……?我ながらアホすぎて脱力するわ……。

 

しかし、こういう、きちんと体験してないから良さがわかっていないことって、他にもたくさんあるんじゃないか。てか、もしかすると、人生なんて何でもそうなのかもしれない。

だとしたら、あたしは〇〇派!なんて言ってる場合じゃないのかも。

 

 

*1:今、改めて調べたら、これはAHMAD TEAがキュー王立植物園とコラボして出したシリーズで、ピンクはMajestic Breakfast、紫はElegant Earl Grey、緑はGarden Afternoonだった。

*2:そして大人になって、美味しい日本茶は本当に美味しいのだとちゃんと納得した。