役に立つかは別として

頭の中にあるゴチャゴチャを出しとけばスッキリするかも

白湯の是非

最近、自分の中にあった水と塩に関する矛盾が実は矛盾じゃなかったことに気づいて、

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以来、水に関する本を読み漁ってるんだけど、 また矛盾が出てきた。

水の専門家の方々が口を揃えて「生水が良い、白湯は良くない」と言うんである。

でも、めちゃくちゃ歴史があるアーユルベーダとかは「白湯が良い」と言っているではないか。実際に、ググると「白湯を飲んで冷え性が治った」とか「白湯でダイエット成功」とか、いろんな口コミも出てくるではないか。

あたしも実は、冷え性を治すべく白湯を試してみたことがある。

ただ、効果はよくわからなかった。なんでかと言うと「水を沸騰させてからさらに10~15分グラグラ沸騰させ続け、それをちょっと温かい程度まで冷まして白湯を作る。そして1杯を10~15分かけてゆっくり飲む。その後少し休憩を入れてから朝ごはん」という手順が長過ぎてすぐ挫折したから。

まあそれはいいんだけど、白湯の矛盾についての疑問は残る。

……ので、あたしなりに調べた。以下、現時点までに調べた範囲での理解。

まず、水の専門家が白湯が良くないと言う理由は、沸騰させた水は「死に水」だから。

本来水には酸素が溶けているが、水を沸騰させると酸素が飛んでしまう。沸騰で残留塩素を飛ばしてカルキ臭を取り除いたり殺菌する効果があるのは確かだが、酸素も飛んでしまうと、いわゆる「死に水」になるんだそう。溶存酸素ゼロの水では魚も死ぬし植物も弱るそうで、人間もあまり飲まないほうが良い、という理論。

それで東洋医学的に白湯を勧めてる記事をいろいろ読み直してみたら、「たくさん飲んではいけない」「最高でも1日800ml程度にしておくべき」みたいなことが書いてあるケースが少数ながらあった。(その他の記事では、ほとんどがそもそも1日に飲む量について触れていない。)

活動量によっても違うけど、人が1日に失う水分は2.5Lほどで、一般的には1~1.5Lほどを飲み物から摂るべきと言われている。だとすると、最高でも800mlにしとけというのは、死に水は良くないという話につながるような気がする。

じゃあなんで東洋医学は白湯を勧めるのかって話だけど、温かい水をゆっくり飲むと内臓が温まるというのがメインっぽい。

アーユルベーダでは、水をボコボコ沸騰させるとカパ(水)、ピッタ(火)、ヴァータ(風)の要素が取り入れられるから良いという理論らしいけど、この論の信憑性に関しては、アーユルベーダに詳しくないからかイマイチわからなかった。

煮沸自体については、ただ単に殺菌された水道水が普及していなかった頃の消毒手順が残っているだけという可能性もありそう。あと、水道水を清潔に保つために含まれてる塩素は5分以上煮沸させないと完全に飛ばないとか、沸騰直後は逆に増加する発がん性物質のトリハロメタンを除去するためには10分以上の煮沸が必要とかいう話もあるから、10~15分煮沸っていうのは、そういう意味では現代でも正しいのかもしれない。

ここまで考えると、有害物質除去は沸騰じゃなくて浄水フィルターでいいんじゃない?内蔵を温めつつ水分を摂取するという意味では、浄水を飲んで心地よい程度まで温めるだけでいいんじゃない?という気がしてくる。

それに、常温水は胃腸に負担をかけないレベルで体を少し冷やし、結果基礎代謝を上げて体温を上げようという方向に働くって話もあるから、体が弱っていて温かいものでないと辛い場合以外は、まあ常温でいいんじゃない?という気もしないでもない。

 

てことで、あたしはとりあえず浄水で作ったミネラルウォーターを常温で飲むことを続けようと思う。寒くなって常温の水を飲むのが辛くなったら、これをちょっと温めた白湯も検討する。

水と体の仕組みは、真剣に学んだら結構奥深くて面白いかもしれない。

 

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余談:

スーパーなんかで売ってる純水や蒸留水は、酸素どころかほぼ何も含まれていない純度が高い水なので、あまり飲まない方が良いそう。

純度が高い水は他のものを溶かし込む性質(=溶解性)がとても高くなる。この特質を生かして、半導体など洗剤を使えない製造業での洗浄作業は純水で行われるくらい。

だから、こういう水を飲んでいると、体内で保持しているミネラルなんかも持っていかれてしまって体内のミネラルバランスが崩れ、いろいろ問題が起こる、というわけ。

とは言え、備蓄用の飲み水とかには長期保存のために純水や蒸留水が使われてることが多いので、そういうのを飲まざるを得ない場合はちびちび飲むのが良いとか。

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