スペースXの打ち上げを見れたという話しかしなかったけど、
ケネディ宇宙センター自体もとても面白かった。広くて見るものも多く、2日通ったけれど、2日とも開園から閉園すこし前までずっと入り浸っていたくらい。
このブログには書いてないけど、実は2年前にカリフォルニアに行った時に、カリフォルニア科学センターでスペースシャトル・エンデバーを見ている。そして、今年4月にテキサスに行った時に、ヒューストン宇宙センターでスペースシャトル・インディペンデンス*1を見ている。だからかもしれないけど、ケネディ宇宙センターにスペースシャトルに関する展示を集めたビルが丸々1つあったのは嬉しかった。
ちなみに、ケネディ宇宙センターに展示されていたスペースシャトルはアトランティスだったんだけど、貨物室をガバっと開いてアームを伸ばしてる状態で展示されていて、おお!という感じだった。
ヒューストンのインデペンデンスは内部が見学できるようになってるから貨物室も間近で見てたんだけど、あれが開くとこうなるのか!とテンションが上がる。衛星とかを積んで行って宇宙でこうやって出してたんだ!と思うと不思議な感じがする。
そのインデペンデンスなんだけど、なんとシャトル輸送機に乗っかった状態で展示されている。
いやこれ、スゴない?スゴすぎて笑ってしまう。
スペースシャトルが輸送機に乗って運ばれる様子は、カリフォルニア科学センターに行ったときにエンデバーのものを動画と写真で見ていた。エンデバーは、最後のミッションを終えてケネディ宇宙センターに帰還したのちにカリフォルニアで展示されることに決まり、フロリダからL.A.まで運ばれたという経緯がある。
カリフォルニアでこの展示を見て「おお!」と思ったから、ヒューストンで輸送機に乗ってるスペースシャトルの実物を見て余計に「おおお!」と思っちゃったのかもしれない。
そういうエンデバーの展示は結構普通。
でも、真下から見上げることができて、使い込まれてる感がよくわかるようになっている。この、場所によってスペースシャトルの展示形態が違っていて違う側面が見れるっていう演出、NASAが調整してるのかなぁ。良い。
そう言えば、2年前にカリフォルニア科学センターでエンデバーを見た時は、なんで先端だけじゃなくて腹部まで全部黒い断熱タイルが張り巡らせられてるのかわからなかったんだけど(というか、なんでだろうと考えもしなかった)、今回ケネディ宇宙センターでスペースシャトルの帰還手順を説明した動画を見て、初めてなぜなのかわかった。
スペースシャトルって、帰還時は腹から大気突入するんだね!だから腹全体の断熱を強化してるんだね!みんな知ってた?
あたしはてっきり普通の飛行機みたいに頭から高度を下げていくんだと思ってたよ。最後の最後まで前方が後方より高くなってて、正に着陸・タッチダウンってところではじめて機体が水平になるとは知らなかった。鳥も着地するときにブレーキ踏んでるみたいな体勢になるけど、ああいう感じ。飛行機みたいな形してるくせに!
でもとにかく、ケネディ宇宙センターでこの動画を見たら、エンデバーの腹部が頭の中でフラッシュして、そういうことか!と納得した*2。
わかったと言えば、もう1つわかったことがあった。
ヒューストン宇宙センターではアポロのサターンVロケットが展示されていて、打ち上げ時にどういう順序でどの部分が切り離されていくかと月面着陸時にどういう手順でどの部分が動くのかを説明するパネルがあったんだけど、どうしても月面着陸時の手順がよくわからなかったんだよね。
SLA(宇宙船・月面着陸船アダプタ)LM(月面着陸モジュール)と書いてある部分がパカッと開いて中のものが出てくるのはわかるけど、出てきたものの形がおかしい。合ってない。よくわからん。
でも、ケネディ宇宙センターのサターンV展示では切り離しと月面着陸の手順を説明した動画があって、CM(司令モジュール)SM(サービスモジュール)と書いてある部分が180度方向転換してSLAにドッキングするのだと判明。そうか、あの部分だけ一旦分離するんだ、そしてクルッと後ろ向いてるのか!と、ここ6ヶ月間くらいわからないまま放置していた謎が解けた。
しかし、わからなかったことがわかるとか、以前見たものが頭の中で繋がるとかいう現象、気持ちいいね。
愉快、愉快。