役に立つかは別として

頭の中にあるゴチャゴチャを出しとけばスッキリするかも

喉に何か詰まってさようなら~なんてならないように

昨日、生まれて初めて胃カメラ検査をして、食道憩室があることが判明した。

でも、食道憩室そのものは悪性でないし、悪性化するケースもほとんどないらしいし、大腸憩室みたいに炎症することもほぼないらしい。

それに、食道憩室をなくす方法は外科手術しかなくて、場所が場所だけに大手術になっちゃうらしい。

だから、何もしない、喉の異物感の原因がわかって良かったね、これで終わり、一件落着、ということになった。

まあ、医者としたらそう言うしかないのもわかる。

でも、当人からしたら全然一件落着じゃないんですけど。食べることに直結してるから結構大きな問題なんですけど。

……てことで、いろいろ思うことがあったから、今回の件を記録しておく。

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喉に異物感が出始めたのは去年の夏だった。すぐ耳鼻咽喉科に行って内視鏡で診てもらったんだけど、何もないと言われた。ただ、誤飲を防ぐ気管支の蓋みたいなものの形がちょっと変わっていて、これ自体は女性によくあるパターンで気にすることはないが、喉が敏感になりやすい、また胃酸逆流の可能性もあるということで、それぞれ半夏厚朴湯とオメプラールを処方された。

薬はどちらも全然効いている気がしなかったけど、その後異物感は自然と気にならないレベルになったから、この件については忘れることに。

そしたら今年の夏も同じ異物感が出始めた。それで、同じ耳鼻咽喉科に行ってもう一度内視鏡で診てもらったけど、やはり何もなく、同じ結論と処方になった。

でも今回は治らず、ずっと異物感が続き、10月にはだんだん喉を触ると痛いくらいになってきた。

どうしようか考えたけど、この時点では消化器内科に行くという発想も胃カメラをしてもらうという発想も出てこなかったため、ずるずると11月に。

でも、ここでたまたま胃がんについての市民講座を見る機会があり、

  • ピロリ菌を除去するだけで胃がん発症率が劇的に減る
  • ピロリ菌は自覚症状がないことが多いので、絶対1回は感染検査すべき
  • バリウム検査は精度が低いので、検査は胃カメラ一択

という話を聞いた。それで、ピロリ菌検査も胃カメラもしたことがないし、しとくべきかなと調べていたら

  • ピロリ菌の症状の1つは喉の違和感
  • 胃カメラは胃だけでなく、食道や十二指腸も検査する

ということがわかり、「あっそうか、胃カメラをしてもらえば、耳鼻咽喉科の内視鏡より奥まで診てもらえるんだ!」と気づいた。喉の感触は違和感じゃなくて異物感だったからピロリ菌が原因なのかは疑問だったけど、とにかくこの医師のところに行ってピロリ菌疑いで胃カメラしてもらえばいいんでは?と。

で、翌日早速この医師のところに行くと、胃カメラを推してる先生だけあって、あっさりじゃあ胃カメラしましょうという話になった。そして週明けの昨日、胃カメラを決行した。

大変だった~涙。

最初は、細い内視鏡を使った、鎮痛剤なしの経鼻胃カメラでトライしたんだけど、なんと食道に残渣が詰まっていた。「この状態で今まで普通にご飯食べれてたんですか???」と驚かれるくらい詰まっていて、医師がどれだけ頑張っても内視鏡が通らない。あたしは苦しくて涙目。仕方ないので、一旦経鼻胃カメラは中止。

そして、もっと太い内視鏡を入れて押せば残渣を落とせるかもしれないということで、今度は鎮痛剤を使って経口で胃カメラすることに。ここからは鎮痛剤で意識が朦朧としてたから胃カメラ中の状況は知らないけど、終わって目を覚ましたら

  • 若干残ったがほとんどの残渣は落とせた
  • 残渣が食道にひっかかっていたのは食道憩室があったから
  • その後、内視鏡は食道を通過して、残りの胃カメラも無事終了
  • 胃はきれいで問題なし、食道も憩室以外何もできていなくて問題なし
  • ピロリ菌も検知されず

と言われた。実際、異物感はかなり軽減していた。喉の上の方は何度も内視鏡が通ったせいか唾を飲み込むだけで痛いんだけど、これはしばらくしたら治るはず。

その後、内視鏡をしてくれた医師と胃カメラを処方してくれた内科の医師の両者に

  • 食道憩室を広げない・増やさないための予防策
  • 今後残渣がひっかからないように食べる方法
  • 残渣がひっかかってしまった場合の対処

などについて粘って質問したけど、よく噛んで食べること以外の対処法を引き出すことはできなかった。

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この一件を通して今回一番強く思ったのは「やっぱり*1医者だけに全面的に頼るのはダメだ」だった。

耳鼻咽喉科の先生には「喉の下の方に異物感があるんです」と伝えていた。だから、あたしが喉に何もないのに2年連続で診察に来てる時点で、「気のせいだからほっとけば治る」じゃなくて「下の方だったら食道という可能性もあるから消化器内科に行け」くらい言って欲しかった。たまたま胃カメラ推しの先生の講座を見たから次の一手に気づいたけれど、そうじゃなかったら別の耳鼻咽喉科にセカンド・オピニオンを聞きに言って同じことを言われて諦めてたかもしれない。

そして、食道憩室があるとわかっても、胃カメラをしてくれた病院の先生方からはたいしたアドバイスがもらえなかった。医学的に言えることがない状況なんだろうとは思うけど「自分だったらこういう対処を検討するかな」とか何かないのか。医学的に裏付けされてないことを言うと法的責任を問われたりするんだろうか。

なんにせよ、医者の言うことを全てと思っちゃいけない。参考程度に聞いて、自分で考えるのが大事。

とりあえず、今日は朝食も昼食も口の中のものが全部ドロドロになるまで頑張って噛んで食べた。これは癖になるまで練習しようと思う。噛めないとすぐに喉が詰まるってことだから、歯ももっと大事にする。

ただ、今日は朝も昼もいつもの量の食事ができなかった。ずっともぐもぐしていたら、全部食べきらないうちにお腹がいっぱいになって疲れてしまったから。これって今後

  • 栄養がだんだん足りなくなって身体も弱ってくる
  • 慣れて仙人みたいにほとんど食べずに生きていける身体になる
  • 慣れて以前と同じ量が食べられるようになり身体に変化なし

のうち、どのパターンになるんだろう?まあ、栄養が足りてない感じになってきたらさっさと栄養補助ドリンクを飲むようにするけど。

でも、気管支の手前じゃないから、喉が詰まっても息が止まってすぐ死んじゃうわけじゃないってことはラッキーだったよね。

嚥下とかについても勉強しよっと。

喉に何か詰まってさようなら~なんてならないように。

*1:今までも何度もそう思わされる事件に遭遇している