役に立つかは別として

頭の中にあるゴチャゴチャを出しとけばスッキリするかも

「赤毛のアン」が「少女レベッカ」と似すぎてる件

読むと言っていた旧約聖書物語・下巻はまだ読んでない。

代わりに、ちょっと前に読みたいと言っていた「少女レベッカ」を読んでいた。 

そしたら、なんで自分が

「少女レベッカ」は確か文庫を買ってもらって持ってたんだよね。でも今は「赤毛のアン」のインパクトが強すぎてどんな話だったかすら思い出せないんだよね……。

なんてことを言う羽目になったのか、真相がわかった。

「赤毛のアン」と「少女レベッカ」がめちゃ似てるんである。読み始めてすぐ「どっちかがどっちかをパクってるでしょ、これ?」と思ったくらい。

それに、「少女レベッカ」を読み直したらちゃんと読んだ記憶は蘇ってきた。忘れちゃってたというより、ただ単に「赤毛のアン」の記憶とごちゃまぜになってただけだった。

なんてこったい。

なんで子供の頃はこの2つが似てるって気づかなかったんだろう?

でもなんにせよ、これに気づいたのはあたしだけじゃないよね?と思ってちょっとググってみたら、やっぱり(数人分の意見しか読まなかったけど、みんなそう言ってたという意味で)みんなこの2冊は似てると言及していた。

で、そのみんなによると、どうやら1903年に出版された「少女レベッカ」は「若草物語」とともに人気のアメリカ児童文学になり、モンゴメリも読んだということらしい。ちなみにモンゴメリが「赤毛のアン」を書き始めたのは1904年で、しばらく出版にこぎつけずお蔵入りしていたのが1908年に出版されたのだそう。

……てことで、もしホントにパクってるのだとしたら、パクってるのはモンゴメリということらしい。

これ、結構衝撃じゃない?

ただ、モンゴメリの名誉のために言っておくと、「赤毛のアン」の方が「少女レベッカ」よりもずっと深い仕上がりになっている。

この間、あたしは「赤毛のアン」のことを、単なる児童書でなはく、大人になって読み返してはじめて本当の良さがわかる本だと言ったけど、「少女レベッカ」は大人になって読み返してもやっぱり児童書だった。

「アンったら、いいこと言うなー」みたいな描写がレベッカにはないんだよね。成長過程でやってることは2人ともめちゃくちゃ似てるんだけど、レベッカには内面描写が足りないんだと思う。レベッカもアンと同じくらいいい子なんだけど、ウィギンの見せ方が足りないというか。まあ、その分、子供には「少女レベッカ」の方がストレートで読みやすい気はするんだけどさ。

とにかく、「少女レベッカ」より「赤毛のアン」の方が名作として人気があるのはそういうことなんだろうと思う。

 

実際の「少女レベッカ」と「赤毛のアン」の類似点については、ほんとに面白いからここで挙げようと思ってたんだけど、もう1,000文字以上になっちゃったし、ネタバレになっちゃうから、「Rebecca of Sunnybrook Farm」と「Anne of Green Gables」って題名からして姉妹本みたいじゃん!と言うだけでやめとく。

似てるだけで全く同じなわけじゃないから、「少女レベッカ」を読んでからすかさず「赤毛のアン 」を取り、モンゴメリがどう自分なりの創意を見せたかって視点で読むとかなり面白いと思う。

オススメ。

 

 

 

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