実はあたしは聖書を読んだことがない。
キリスト教徒でもユダヤ教徒でもないんだから別にいいじゃんと言えば、まあそうなんだけど、聖書系宗教がメジャーな国に住んだり、そこの言語を使う場合、やっぱり聖書は読んでおいた方がいいと思う。
これ、日本に住んでるんなら宗教に関係なく古事記を読んでおくといいよって話と同じ。本を読むにしても旅行でいろんなところを訪れるにしても、古事記由来の話って結構出てくるでしょ?そういう、いろんなもののベースになっている文献を読んだことがあると、日々体験できる理解がレベルアップする。
聖書はたぶん古事記よりもそういう面があると思う。だって世界的ベストセラーだもん。人類史上一番読まれてる本だもん。
じゃあアメリカ長いくせになんで聖書読んだことがないんだよ?って感じなんだけど、諸事情あって聖書アレルギーがあったんだよね。だから確信犯的に避けてた。その話は面白くないから割愛するけど。
でも、年をとるにつれて聖書アレルギーのエピソードが昔むかしの話になり、痛みが薄れてきて、読んでもいいかなとも思うようになった。で、最近、やっぱり今後の人生を濃くするためにも読んでおくべきだよねーと思うところまで到達した。
時間の力すごい。
とは言え、まだハードルは高いから、とりあえず全体の把握をしようとこれを読んでみた。
なかなか面白い。
聖書のエピソードとそれを題材とした名画を一緒に紹介してるから、絵画の知識も一緒に深まって2度美味しい本だった。宗教的な絵画にはあんまり興味なかったけど、宗教をもっと学んだら見方も変わるかもしれない。そうなったら美術館ももっと楽しくなりそう。
あと、古事記を読んだことがない人でも、イザナギとイザナミが万物の生みの親になった話とか、天照大神が岩戸に隠れた話とかを知ってるように、あたしも結構たくさん聖書の話を知ってるんだなぁと改めて思った。
そのうえで、おもむろに読んだのがこれ。
で、続きに読もうと思ってるのがこれ。
旧約聖書そのものじゃなくて、旧約聖書に出てくる重要なできごとを子供向けに書き下ろした本の訳書。中学以上っていうレベルの本だから読みやすいし、あたしには合っていた。下巻を読み終わったら、新約聖書も中学生向けくらいの物語版を探してきて読もうと思う。
で、それはいいんだけど、個人的には、旧約聖書物語の上巻を読んでる時点で「えー!」という衝撃の連続だった。一旦は意外と知ってるかも……と思ったけど、やっぱり全然知らなかったわ……。
細かいことを言うのは下巻もちゃんと読んでからにすべきと思うから、今日はこの点についてはこれ以上書かないけど、なんか想像とかなり違ったよ……。ホント、衝撃のレベルで。
てことで、「聞きかじった程度の知識や断片的な知識というのは、十分わかってるじゃんと思いがちだが、実は危うい」ということを認識し直して、(ちょっとゲンナリしてきてるけど)下巻もぼちぼち読みたいと思う。
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