役に立つかは別として

頭の中にあるゴチャゴチャを出しとけばスッキリするかも

正解がない人生で最適解を見つけてから行動しようとする若者

今日、この記事を読んだ。

blog.tinect.jp

で、上の世代と若者のギャップで気づいたことがあるからメモ的に書いとく。

上の世代の見て学べ的な古い考えにも問題はあるけど、若者側の何にでも最適解があるという錯覚にも問題があるのではないか。

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日本では、特に年配の世代では、見て学べ的な考え方が強いと思う。

下積みという名の雑用ばかりでなかなかやり方を教えないとか、基本も教えずに自己責任だとか自己管理だと言い放つとか。

だから、以前メインブログでも「いや、ちゃんと基本を教えようよ」という記事を書いた。

www.saki-imamura.com

……のだけれど、今日「『とりあえずやってみて』とか『まず自分で考えて』が、今の若者に響かない理由」を読んで、問題は教える側だけじゃない、教わる側にもある、と思った。

この記事の筆者は、

  • 上の世代は「最近の若者はすぐに答えを知りたがる」「試行錯誤をしたがらない」と言う
  • でも、若者は正解を見つけるまでの過程で試行錯誤をするのは不効率と思っている
  • そして正解を見つけてからちゃんと試行錯誤している

と主張し、その例としてゲーム攻略を挙げている。

うん、ゲームはそうだね、攻略法があってたどり着くゴールも1つと決まってるものだからね。

個人的には、だからと言って試行錯誤の過程には何も得るものがないわけじゃないでしょと思う。けど、まあググって攻略法がすぐ出てくるならそっちの方が効率的なのは確かだよね。君の言い分はわかる。

「若者は正解を見つけてから試行錯誤している」って主張に関しては、例に上げてる試行錯誤はより良い正解を見つけるって文脈じゃなくてただやり込むっていうだけの話みたいだからちょっとズレてる気がする。でも「試行錯誤自体を嫌っているわけではない」という主張はわかるし認める。

でも、世の中には、何が正解なのかわからないとか、人によって正解が違うとか、今あるのは暫定的な最適解なだけでもっと良い解がある可能性があるとか、そういうことも多々あるわけよ。てか、世の中で大事なものっていうのは、大抵そっち系統だったりするのよね。全部が全部、正解はただ1つで攻略法が確立してるってわけじゃないの。

そうなると、自分でいろいろ試すという試行錯誤を最初からしなくちゃいけないパターンもあるってことなのよ。

この辺をわかってない人は多いと思う。

情報であれ商品であれ今はなんでもすぐに手に入る時代だし、受験とか就活とかも攻略法があって逆にそこから外れると不利になる時代だから、人生もそういうもんなんだと思っちゃうのかもしれない。てか、実際そういうふうに育ってきたらそう思っちゃっても仕方ないと思う。

でもそんなだと、何が最適解なのかを先に知ろうとして見つけられず悩むとか、誰かにとっての最適解を真似しようとしてできないことに落胆するとか、一般的に最適解と思われてるものを手にしたのに全然幸せじゃないことに絶望するとか、不幸になる必要がないところで不幸になる人が増える気がする。

おばちゃんがやきもきしても仕方ないのかもしれないけど。

 

 

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