今ごろ言うのもなんだけど、5月はカリフォルニアに2週間行っていた。
ここでも書いてたけど、もともと2020年の5月末か6月上旬に予定してた話だったから、ほぼ2年越しにようやく叶った計算になる。
すごく会いたかった人に会えたし、ついでに会った人とは思いがけず楽しい時間を過ごせたし、会う予定じゃなかった人たちといきなりZoomすることになったり、新しい人にも会ったりで、めちゃくちゃ充実していた。コロナで人に会うことが減ってたせいで、よけいにありがたく感じて、やっぱり人とのつながり大事!としみじみ思ったりした。
ついでにいろいろ観光もしてきた。
で、もともとあたしはガウディのサグラダ・ファミリアとか、竹川勇次郎のルーブル彫刻美術館とか、狂気に近い執念で1人の人間が作り上げたものって大好きなんだけど、その系統で、イタリア移民のBaldassare Forestiereっていう人が40年かけて40エイカー(=東京ドーム3.3個以上の広さ)を自分の手で掘って作ったという地下庭園「Forestiere Underground Garden」があったから、それも見てきた。
マジで狂気の作品で、めっちゃ好みだった。笑
現存してるのは10エイカー(=東京ドーム1個弱の大きさ)なんだけど、それでも見応えがあってすごかった。40エイカーあったときはどんな感じだったんだろう?と思うと頭がクラクラする。
Baldassareさんは実際ここに住んでいたから、庭園だけじゃなくて居住スペースもある。
中庭の手前に見える橋の下は池になっていて、当時は釣ってきた魚の生け簀になっていたそう。奥にある浴槽は、地上に設置された太陽光温水器から温水を引けるようになっている。
寝室は夏用のが中庭に面した場所に、冬用のが奥に作られていた。なかなか居心地良さそう。子供が絶対喜ぶ秘密基地スタイル笑
あと、彼はもともと柑橘農園の息子で、柑橘系の木を育てる技術を持っていた。だから庭園も柑橘系がメインなんだけど、接ぎ木も得意で、1本の木に最大7つの種類の柑橘を接いだりしてたそう。すごい。
てか、柑橘農園しようと思ってこの土地を買ったら、硬い地層があって木が根を張れないことが判明し、育ちやすい地層が出てくるまで掘ったのが地下庭園の始まりだったっていうのがそもそもの話なのよ。で、そこから40年掘り続けたと。狂気でしょ?
世の中にはいろんな人がいるよねぇ。素晴らしいわ。
一応公式ウェブサイト貼っとく。
追記:ちなみに、この庭園があるカリフォルニア州フレズノは(というかこの一帯は)夏めちゃくちゃ暑くなる場所だから、地下に住むっていうのは涼しくて理にかなってたりする。実際、Baldassareさんは、さらなる涼しさを求めて地下2階まで掘っちゃってる。地下2階は入り口から手を入れただけでホントにひんやりとしていた。
他にもいろいろ見てきたんだけど、一番嬉しかったのは、セコイア国立公園にいる、(まだ生きてるうちでは)世界最大の木であるGeneral Shermanに会いに行けたことだった。
General Shermanの安否確認してきたよ。御年2,200~2,700歳。少し焦げてたけど、元気そうだった。大きさ伝わるかわかんないけど見て。枝が普通の大木くらいあります。 https://t.co/zBtL2nlUPU pic.twitter.com/jUcdI1B9K2
— 今村咲 (@saki_imamura) May 19, 2022
彼に最後に会ったのは1994年だったから、28年ぶりの再会になる。感慨深かった。
ああ、もうまたアメリカに戻りたい。
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