役に立つかは別として

頭の中にあるゴチャゴチャを出しとけばスッキリするかも

掴めなかった一瞬のチャンス

パリ旅行は全面的に楽しかったんだけど、1つ悔しい出来事があった。

忘れないよう、次は同じ展開にならないよう、記録のために書いとく。

 

パリに着いた翌朝、まずはオリエンテーション的に街をぐるっと一回りしておこうと思ってBig Bus(2階建てのあの赤い観光バス)に乗った。

で、開いてる席を探して座ったら、たまたま隣の席の女性がアメリカ人だった。

北カリフォルニアから来たと言うから、あたしもカリフォルニア住んでたよ~と答えると、そこから

「へぇーどこ?」

「Bakersfieldの辺り」

「げーあんなとこ?」

「(爆笑)そーなのー、でもその後テキサスに行ったんだけどねー」

「テキサスも相当でしょー」

「いやーAustinだよ?」

「あーAustinならマシねー」

「マシって何よー?(笑)テキサスさいこーなんだから!」

みたいな、超ざっくばらんな会話の展開になった。

その後も、

「あたし実は子供の頃に沖縄に住んでたのよー、でもあんまり日本語できるようにならなかったわねー、あんたの英語の方があたしの日本語よりずっとまし」

「米軍基地?それじゃ日本語学べないでしょうよ、あたしは英語喋るしかない環境にいたんだから」

「ま、そりゃそうか、アハハハ」

みたいに楽しく会話が続いた。

で、あたしより1日早くパリに来ていて既にセーヌ川クルーズもしていた彼女に

「あたしもこのあとクルーズ行くつもりなんだけど、渋滞してるから11時のには間に合わないかなぁ」と言ったら

「何言ってんの、あんたバケーションで来てるんでしょ、11時のに間に合わなくたっていいじゃない、12時のに乗れば」と言われてまた笑ってしまった。

 

そんなこんなで、結構この人好きかもー、なんか楽しいパリ散策の始まりになったなーと思ってたんだけど、彼女の目的地はあたしのより1つ前のバス停で、残念ながら彼女とはそこでお別れになった。

 

だけど。

翌日の午後、4時くらいかなぁ、一旦ホテルに戻ってから出直そうと思って地下鉄に乗って、駅に着いて降りようとしてドア付近まで行ったとき

「オーマイガー!!!!こんなことあり得る???」

という声がして、横を見たら彼女がいた。

……びっくりを通り越してアホみたいに呆けてしまった。

広いパリ市内、地下鉄の路線なんて何本もあるし、それぞれ数分ごとにたくさん走ってる。そんな中、混雑した同じ車両で、前日に会った人に再会するなんてどんな確率よ???

「ここがあんたのホテルの最寄り駅?」「その後パリ楽しんでる?」と矢継ぎ早に聞かれたけど、呆然としてたあたしは「……うん」「……うん」と答えつつそのまま人の流れに押されて電車を降りてしまった。

いや、もともと降りようとしてたんだけど。

で、ドアが閉まる直前に「じゃあ残りも楽しむんだよー!」と言われ、かろうじて「そっちもねー!」と答えたけど電車は動き出してしまっていた。

20~30秒くらいの出来事だった。

 

電車が去ったあと、

 

なんで!!

電車に!!

残らなかったの!!

あたしのバカ!!!!

バケーションなんだから乗り越したって良かったじゃんーーー!!!

乗り越して、その晩一緒に飲む約束でもしてこれば良かったのにぃぃぃぃぃ!!!

 

……と、我に返って地団駄踏んだ。今思い出しても悔しい。

 

変わった出会いとかすごい偶然の出会いっていうのは、神様が「ホレ、わかりやすくしといてやったからちゃんと会っとけ」って言ってるんだと思うんだよね。

でも今回は不意打ちすぎて、一瞬すぎて、行動できなかった。くぅぅーーーーー。

神様ー、頼みますよー、わかりやすかったけど、こんなふうに瞬時の判断力・行動力まで試さないでくださいよー。

 

仕方ないからとりあえず悔しさは覚えておこうと思う。

次回は絶対電車に残る。

 

 

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