実はパリ行きを決めた時点ですぐにフランス語の勉強を始めていた。
そんな短期でまともに話せるレベルにならないことは分かっていたけど、フランス人は英語を喋れてもフランス語しか喋ってくれないっていう話を昔からよく聞いてたし、ちょっとでも話そうとする姿勢自体がコミュニケーションの助けになるのは確かだろうと思ったので。
でも結果的に今回のパリ旅行ではあんまりフランス語を使わなかった。
merci(=ありがとう)、Je voudrais ◯◯(=◯◯をいただきます)、L'addition s'il vous plaît(=お勘定お願いします)、Où sont les toilette(=トイレはどこですか)、くらいしか使ってない気がする。
理由は2つ。
1つ目は、どこに行っても海外の観光客がたくさんいて、観光客を相手にしてるフランス人たちは英語で対応することに慣れちゃってたから。
こちらが何か言う前に「Do you speak English?」と聞かれて「Yes」と言うともうそこから英語、というケースが数回あった。
フランス語を押し通してると非効率でやってられないんだろう。
あと、観光地のガイドは基本英語だった。
Big BusもモンマントルのPetit Trainもガイドは英語。オペラ座はもしかするとフランス語のガイドツアーもあるのかもしれないけど、あたしが参加したのは英語だった。
美術館でも説明文はフランス語と英語だった。
特別観光客向けというわけでもない普通のレストランとかカフェでは最初から英語じゃないことの方が多かったけど、メニューを指さして「これにします」とかやってると結構英語で対応してくれた。
あんまり英語が得意そうじゃない感じの人でも、こちらが外国人だと見るとわりと片言英語で対応してくれてたから、「フランス人は英語ができてもフランス語を押し通そうとする」説は少なくともあたしの体験範囲では全く当てはまらなかった。
もう1つは、なぜかスペイン語が出てきてしまってフランス語が出てこなかったから。
あたしは決してスペイン語ができる人ではないんだけど、マイアミで会社勤めしてたときにいた部署の人があたしと上司を除いて全員ラテン系の人だったせいで、その部署にいた期間ずーっとスペイン語を聞きながら仕事していた。全員英語も堪能だったからあたし自身はスペイン語がわからなくても全く不自由しなかったし、そのせいであんまり学ぼうともしてなかったからほんっとに聞き流してただけなんだけど。
でもその聞き流しのせいか、とっさの場面ではなぜか勉強したはずのフランス語より勉強してないスペイン語が出てきてしまっていた。
基本中の基本の「Oui」がぱっと出てこなくて何度も「Sí」と言ってしまったし、カフェオレを頼むときどうしても毎回最初に頭に浮かぶのは「café au lait」じゃなくて「café con leche」だったし。*1
「どういたしまして」のフランス語がわからなかったときは、無難に英語で「You're welcome」って言えばいいものを、必死に考えて「De nada」と答えていたし、「どこから来たの? 」と聞かれても「Japon(ジャポン)」じゃなくて「Japón(ハポン)」の発音しか出てこなかったし。
マジでパリにいる間はずーーーっと「なんでやねーん!!」と自分で自分にツッコミを入れていた。
でもたぶん「日本語でも英語でもない表現」という条件でとっさに脳内検索をするとフランス語よりスペイン語が引っかかるんだろう。面白いなぁ。
……てことで、パリに行く前にフランス語の勉強をして学んだことは
- パリの観光は英語ができればフランス語ができなくてもオッケー。英語最強
- 語学に関しては短期間集中型で学んでも、長期間聞き流しで学んだものが先に出てくる
だった。
フランスに行く予定はもう当面ないけど、もう少しフランス語の勉強続けてみようと思う。いつかとっさの検索でも引っかかるように。
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*1:カフェオレを頼むとき、「カフェオレ」という日本語が脳内にあってそれを訳そうとしているのではなく、カフェオレの画像が脳内にあってそれにあてはまる言葉を日本語と英語以外で探そうとしているからこうなるんだと思う