今日、こういう見出しを見た。
記事の内容は正直どうでもいいんだけど、Awkwafinaをオークワフィナとする日本語表記に目が点になった。えっ、そう来るんですか!?
これ、Awkwafinaの写真が横に出てるからオークワフィナ=Awkwafinaってすぐにわかったけど、写真出てなかったら「は?オークワフィナって何?」ってなってたよ、絶対。
まあでも、改めてAwkwafinaって綴りを見ると気持ちはわからないでもない。きっと、Awkwardの発音が日本ではオークワードだと認識されてて、結果Awkwafinaはオークワフィナになったんだろう。
外国語の日本語表記は難しい。
ついこの間も、Churrascoの日本語表記がシュハスコでびっくりしたし。シュラスコだと思ってた。
whostolemysheep.hatenablog.com
それでコメントしたら、この記事を書いたぷかしゅさんも、最初シュラスコだと思ってたけど、ウィキを見たらシュハスコだったからシュハスコにしたと言っていた。
実際、Churrascoは英語読みするとシュラスコだけど、本家のポルトガル語読みだとシュハスコで正しいんである。
あと、これはぷかしゅさんのブログのコメント欄にも書いたけど、あたしはアメリカにいたときToyotaのPriusに乗っていた。で、日本で「プリアス」と言ったら「は?」と言われ、「プリヤス?」と言い直したら「プリウスのこと?」と言われたことがある。
そう言われてみたらそうだった……。
日本語表記でびっくりしたと言えば、IKEAもそう。
最初は「英語読みはアイキアだし、IKEAのCEOも(英語のインタビューで)アイキアって発音してたよ、イケアって何?」と思ったんだけど、本家スウェーデン語発音はイケアなんだよね。そしてこれは後から知ったんだけど、CEOもスウェーデン語で話すときにはイケアって発音するんだそう。
で、「もー、CEOが変な使い分けするから!」と思ったんだけど、IKEAはもともと創業者のIngvar Kampradの頭文字の「IK」を彼が育った農場Elmtarydの「E」と村のAgunnarydの「A」とくっつけて作った頭文字名称なんだそう。そうなると、スウェーデン語のときと英語のときの頭文字読みが違っても当たり前と言えば当たり前になる。
この理論で行くと日本語表記はアイ・ケー・イー・エーじゃないとおかしい気もするけど、日本語はアルファベットの言葉じゃないから本場スウェーデン語の音だけ採用したんだろう。
まあいいや。
あっ、Costcoはアメリカの会社だし、英語読みはコスコの方が近いから、日本語表記のコストコにはこれからも異議を唱えていきたい。
そう言えば、少し前にアフガニスタンのニュースを見ていて、Kabulの日本語表記がカブールだという謎現象も発見した。
ねぇ、アフガニスタンの首都のKabul、日本語でカブールって言うの?英語での発音はカーブルだし、今確認したら、現地のパシュトー語でもکابلの発音はカーブルってあたしには聞こえたよ。何をどうしたらカブールになるの?ローマ字読みにしたってカブルじゃん。https://t.co/C2Cw4ZpzQH
— 今村咲 (@saki_imamura) August 16, 2021
これはあとから考えて、Istanbulをイスタンブールと表記するからKabulもカブールになったんじゃないかと思ったんだけど、ホントにそうなのかはわからない。
だいたい、Istanbulは英語でも現地のトルコ語でもイスタンブルっぽい発音になるんだよね。だから、そもそもなんで日本語表記ではブールと伸ばすことにしたのかも謎。
まあ、地名の話をしだしたら英語が変なときもたくさんあるんだけど。
Florence(フローレンス)はフィレンツェのことだと知ったとき、そしてMunich(ミューニック)はミュンヘンのことだと知ったときのあたしの驚きを想像して欲しい。*1
でもとにかく、Awkwafinaに関してはオークワフィナなんて表記はおかしい。アクアフィーナだと思う。
だってこれ彼女が自分でつけた芸名で、彼女自身も「アクアフィーナ」っぽい発音してるんだからね。それに、もともとラップを始めたときの名前はAquafinaで、のちに飲料水のAquafinaブランドに訴えられないようにAwkwafinaという綴りにしたという経緯なんだからね。
Aquafinaって綴りのままだったらアクアフィーナか、せめてアクアフィナって日本語表記になってたはず。ちゃんと調べないでオークワフィナなんていう変な日本語表記を広めた翻訳者は、手抜き仕事を反省してください。
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*1:Florenceはイタリア語でFirenzeだからフィレンツェで正しいし、Munichはドイツ語でMunchenだからミュンヘンで正しい。