役に立つかは別として

頭の中にあるゴチャゴチャを出しとけばスッキリするかも

体細胞たちが暮らす国を統治する自分

実は親友の旦那が去年からがんで闘病している。

なので、免疫や温熱療法について調べているときは、がんに関連する情報も一緒に集めている。

それでわかってきたんだけど、体温や免疫状態はがんと大きく関係している。

「がんは低体温を好む」とか「健康な人でも毎日がん細胞が発生しているが、発症しないのは免疫ががん細胞を殺しているから」みたいな話は、聞いたことがあって前から知っていた。だけど、実際にどういう仕組みでそうなっているのかなどを学んでいくと、人間の身体がいかに良くできているかが見えてくる。ものすごい連携プレーで絶妙なバランスをとって成り立っていることがよくわかる。

そんな学びのなか、最近改めて気づいたことがあった。

身体の細胞は1つ1つが生命体なんだということ。

よく考えたら知ってたことなんだけど、人の細胞は、別に人の体内じゃなくても、適した環境でさえあれば生きて増殖することが可能なんだよね。

つまり、自分の細胞は自分の一部ではあるけど、それ自体は自分ではない、と言えるわけ。実際、人の身体は常に新陳代謝して細胞が入れ替わっていて物理的な自分は変化しているけれど、概念的な自分は細胞の入れ替わりでは変わらない。

こういう考え方は今までしたことがなかった。

これって、人間社会に似てない?

国で例えると、細胞たちが国民で、国土である身体を統治している総理大臣みたいなのが身体の持ち主というイメージ。細胞の新陳代謝は、国民が死んだり生まれたりして入れ替わっているのと同じ。

身体の持ち主は、国の通信や物流インフラである神経系や血管系を維持し、知覚系や内分泌系の情報や免疫系の防衛を駆使しながら、国の重要機関である内臓系を経営し、国の健全性を守っている。

だから、不摂生が過ぎて体調が悪くなってる人っていうのは「国民のことなどこれっぽっちも考えていない総理大臣が統治してる国では国民が疲弊し国力が低下する」みたいな状況と言える。

その一方、国民である細胞たちは、各々が生まれた場所で一生懸命適応して生きているだけなんだと思う。

日本国民も、日本って国に住んで日本の法律や慣習に従って社会の歯車的な役割を担ってはいるけど、基本的は自分の人生の最適化を優先して生きているわけじゃない?細胞もそういう感じなんじゃないかな。体内での役割はあるけど、身体全体の都合より細胞レベルで最適化しようとする、みたいな。

そう考えると、人間社会の「理不尽で厳しい環境から這い上がれない人が増えてくると、治安も悪くなり犯罪も増加する」みたいな状況が、人の身体で言うところの病気だと言えるし、「スラム化した街で必死に生き延びようとして真っ当な生き方から外れていく」みたいなのががん細胞なんじゃないかと言える。

実際、体温(そしてそれに影響される血の巡り)と免疫の仕組みを知れば知るほど、「がんは低体温を好む」と言うより「低体温という環境では正常な細胞は生き延びられず、そういう環境でも生き延びられるがん細胞が頑張るしかないから頑張る」と言う方が近いんじゃないかという気がしている。

あたしは体温調節がうまくできなくて、冬は平熱が35℃台しかなくて夏の暑い日には37℃を超えてしまう人なんだけど、これは細胞たちにとっては暮らしにくい環境なんだろうなぁ。体調が悪くなって当然か…。

そう言えば、岩盤浴に行って温まっていると急に身体が勝手に深呼吸しはじめることがあるけど、あれは細胞たちが「元気出てきた!酸素カモーン!」って言ってるのかもしれない。笑

てことで、頑張って体内インフラを改善維持して、細胞の民がより良い暮らしができる国つくりをしていこうと思う。

 

 

 

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