役に立つかは別として

頭の中にあるゴチャゴチャを出しとけばスッキリするかも

80歳になったときに最小限の後悔しかない人生にするお手本

これは3日前のニュースなんだけど、

AmazonのCEOであるJeff Bezos氏が、自分の宇宙観光ベンチャーのBlue Originで開発しているロケットのNew Shepardの初の有人飛行に搭乗すると発表した。

(3日前の話かよ?って感じだけど、当日に半分以上書いてたのよ、でもいろいろ用事が入って書き終えられなかったのよ!……ってことでめげずに書く。)

彼は今年2月にQ3でCEO退任する旨を発表をしていて、先月に退任日を7月5日と発表したばかりだった。

てことは、おそらくかなり前から近い将来行うであろう有人飛行に自身が搭乗することを考えてたんだろう。「下手すりゃ死ぬかもしれないことをAmazonのCEOの立場ではできない」というのがこのタイミングの退任の理由の1つだったのは、ほぼ間違いないと思う。

スゴイわ。

 

てか、Blue Originの件がなかったとしても、この、Amazon絶頂期に、57歳という何の節目でもない若い年齢で、CEO退任という決断を下したところであたしはもう感心していた。

そのときのあたしのツイート。

創業者がカリスマ的存在というのはいろいろ難しいと思う。後継者の選択とか退任のタイミングも難しいし、万が一自分に何かあったときのことも難しい。

例えば、今Elon Muskが死んだりしたら、Teslaの株価なんて大暴落するだろう。

ここ10年くらいずっとWarren Buffettが死んじゃったらBerkshire Hathawayはどうなるんだ?って株主全員が心配してたのも、つまりそういうことだし*1

だから、こんなに若い年齢でさっさと会長の立場に引っ込む決断を下したJeff Bezosの一手には「やるな、おぬし!」とマジで感心していた。

 

でも、まさか裏でNew Shepardの乗客第1号になることまで考えていたとは……

確かNew Shepardは14、15回くらい無人テスト飛行をしてるはずで、その状況を一番良く知ってるBezos氏本人が乗るって言ってるだし、弟で親友というMarkも道づれ(←言い方!)にするんだから、安全性にかなり自信があるんだろうとは思う。

その一方で、確率的なリスクがないわけじゃないし運が悪ければ怪我程度じゃ済まないっていうことは十分認識してたから、ちゃんとCEOを退任してから決行する計画にしたんだろう。

しつこいけどスゴイわ。

 

ずっと昔にここでも書いたけど、Bezos氏って「自分が80歳になったとき後悔がなるべく少なくなるように決断する」っていうやり方を実践してる人なんだよね。

www.saki-imamura.com

だから「自分の身の安全どうこうを通り越して、自分が作ったNew Shepardの有人飛行乗客第1号になれるチャンスを見送ったら後悔する」という判断だったんだろうと思う。

素晴らしいなぁ。

そうやって熱くなれる対象があることも、そういう決断を下せることも、ぜんぶ。

 

7月20日、New Shepardが問題なく有人飛行してBezos氏が無事に生還しますように。

 

 

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*1:後継者の発表もしたし、ここ数年自分の死後の段取りの説明も毎回株主総会でしてるから、Buffettおじさんが死んでもBerkshireはそこまで暴落しないと思うけど