この記事を読んだ。
読んだ後に、またあの高須賀って人の記事だったことに気づいて「ああ……」と思ったんだけど、とりあえず一言言いたいから書く。
「若い頃は高収入で結婚しなかった女」というリアルな立場から言わせてもらうと、この記事に書いてあることは2つの点から大きく間違ってる。
1つ目は「養う」の定義。
男は概して「養う」は「何にもしてない配偶者を食べさせてやること」だと思ってるでしょう?自分が上だと思ってるでしょう?
女は、少なくともあたしみたいな人は、結婚という枠組みで「養われる立場」というのは「養う立場」の人をサポートする仕事だと思ってる。
「養う」っていう言葉自体がちょっと違うんだよね。「養う」「養われる」は、「外で稼ぐ人」「家を守る人」という役割分担でしかない。
わかる?「何もしないで食べさせてもらう」ことなんだと勘違いしてる男を「家を守る役割を担ってくれるパートナー」として「養う」選択できるわけないでしょう?
2つ目は「多くの男は『かわいそう・かわいい戦略』で女性が獲得してきた資源を手に入れるという手法を、選択したくてもできないのである」の部分。
女性が「かわいそう・かわいい」だけで養ってもらってきたような言い方するな。
主婦ってのは、家事やって子供育てて、外で働く旦那をサポートしてるでしょう??
そして「多くの男は選択したくてもできない」って、ウソつくな。
主夫やってる人いるでしょう?選択したい人は選択できる。「多くの男は(こんな1ランク下の身分を)選択したくないって思ってる」っていうあたりが真実でしょう?
あたしはキャリアウーマン(←死語)してた頃、独身女が既婚男と対等に張り合うことがいかに難しいか毎日実感してた。
家に帰れば自動的に夕食が出てくるとか、週末にまとめて洗濯しなくていいとかね、家を守ってくれてるパートナーがいる人は、企業組織で出世コースを進みたいときにとてつもなく有利なんである。
女の方が賃金が低いとか昇進しにくいとかももちろんあるけど、あたしは「女性は、自分が働くことを(建前だけじゃなくて実践的に)サポートしてくれるパートナーを見つけにくい」って問題の方が大きいと思う。
実際、あたしが働いてた職場では、夫婦で相談して「旦那が主夫して奥さんのキャリアをサポートした方が効率的」という結論になり旦那が家庭に入り、その後奥さんがメキメキ頭角現して昇進しはじめた、っていうケースがあった。
アメリカの大企業でトップレベルの職についてる女性っていうのは、主夫がいるか家事・育児をアウトソーシングしてるかのどっちかだからね。それ以外はなし。
今、社会で活躍して高収入を得てる独身女性は、恐らく大きなハンデを背負いつつも既婚者と対等にやろうとしてる人たちのはず。
そういう人たちが、ハンデが増える可能性大の結婚を進んで選べなくても当然。
これは男がかわいくないとかそういう問題じゃない。
理解の問題。