役に立つかは別として

頭の中にあるゴチャゴチャを出しとけばスッキリするかも

エンベロープを超えて飛んでみる

カンボジアのシェムリアップに1週間行っていた。

一旦は「暑すぎて体力的に無理そう」と思って自分のやりたいことリストから外してたんだけど、今年の初めに同じように暑いスリランカに行ってみたらなんとかこなせたから、

www.saki-imamura.work

「これならアンコール・ワットもなんとかなるんじゃね?」と調子に乗って行ってきた。

そしたら、なんとかなった。笑

できるかな?難しいかな?でもワンチャンできるかも……ということに挑戦することを英語では「push the envelope」と言う。ここで言う「envelope」は封筒ではなくて、航空学で言うところのエンベロープ(包絡線=飛行機が安全に飛行できる重量、速度、高度などの条件範囲)のこと。なので、puch the envelopとは「安全とされている範囲を押し広げる」という意味になる。

よく考えたら、人類はずーっとエンベロープを押し広げながら進化してきているわけなんだよね。そして、これは個人が成長して可能性を広げていく上でも言えることだと思う。

実際、あたしはスリランカに挑戦して暑いところも大丈夫とわかったおかげで、やりたいことリストに加えられる旅行先が増えたわけだし。

たまにエンベロープを押し広げてみるの、大事。

 

……てことで、今回カンボジアでは、電動スクーターを借りてみた。

今回借りた電動スクーター

アンコール・ワットを含むアンコール遺跡群は、シェムリアップの街の北にある。シェムリアップの中心部はわりと歩いて大体のところに行ける感じなんだけど、遺跡群は徒歩圏内ではないし、複数の遺跡を巡るのには足がないと無理。

なので、大抵の人はトゥクトゥクをチャーターして巡る。

でも、あたしはスリランカでトゥクトゥクをチャーターした経験から

  • 行く先々で延々と*1ドライバーさんを待たせるのが気になってしまう
  • どこを巡るかを決めて値段交渉してるので、途中で何か面白そうなものが目に入って「あっ、ちょっとここも停まって!」と言いにくい
  • 行きたくない場所までトゥクトゥクのドライバーさんにしきりに勧められたりすると面倒くさい

と思っていたので、スクーターで好き勝手に回れたらサイコーなんじゃない?と思ったわけ。

ただ、スクーターなんて乗ったことがないからちょっと迷っていた。乗れるのかなぁ?と*2

でも、現地に着いて、老若男女みんながバイクに乗ってるのを見て、やっぱりトライしよう!と決めた。1日乗ってみて、イケそうなら残りもスクーターにすればいいし、ダメそうなら翌日からトゥクトゥクにすればいい。

 

結果、スクーターに乗ること自体は大丈夫だった。未経験で最初はおっかなびっくりノロノロ走ってたんだけど、一旦慣れればそれなりに走れる感じ。

でも、

  • ちょっとした段差を上がったところに停めておいたスクーターをバックで出そうと思ったらコケたし*3
  • ガタガタの道を走っていたらスマホホルダーに挟んでたスマホが道の真ん中に落ちたし*4
  • 慣れてないし車よりスピードが遅いから、怖くて他のバイクの皆さんみたいに左折ができないし*5
  • タイヤが小さいから、道の状態が悪いところではガタガタしすぎてコケそうで怖い

という感じで、昼過ぎには「ダメだ、こりゃ……」と悟った。

バイク経験者にはめっちゃオススメのオプションだと思うし、実際借りた人の口コミもめちゃくちゃいい。でも、あたしみたいな未経験・運動音痴・体力ゼロのおばちゃんには無理だった。

道がわかっていてスマホでナビらなくても大丈夫、かつ舗装状態が良い道しか通らないとわかってたら良かったんだけどなぁ。走ってると涼しいし。

 

てなことで、今回のエンベロープを押し広げる試みは成功しなかった。

でも、もう少し良い条件下だったら再挑戦してもいいかなと思ったから、もしかすると将来どこかで成功するかもしれない。あと、結局翌日からトゥクトゥクをチャーターしてトゥクトゥクの良さを再確認したりもしたんだけど*6、こういうのもスクーターを経験したからわかったことなんだろうし、そういう意味では成功なのかもしれない。

また機会があったらエンベロープを押してみようと思う。

 

 

*1:何を見学するにしても、一般的な観光客より遥かに時間をかけている自覚がある。

*2:カンボジアの場合、e-bikeと呼ばれてる電動スクーターなら免許が要らない。

*3:エンジンがかかっていない状態だったので、軽い擦り傷だけで済んだ。

*4:幸い他の車やバイクがいなくてスマホは無事だった。

*5:カンボジアは車が右側通行で、左折のときはバイクでも車の間をぬって左端に出ていく。あたしはそれができなくてずっと2段階左折していた。

*6:一旦チャーターしたトゥクトゥクのドライバーさんはどれだけ待たせても全く気にしてないというのも今回わかった。